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「ふぅー、なんとか逃げ切ったな」



「だからまだ火ぃ付けんのは早ぇって言ったろ!」



「言ったっけ?」



「兄貴!!」






あの何人もいる黒服さんたちから命からがら逃げ切った俺たちは、何も分からないままあれよあれよと待ち構えていた車に乗せられ、そして蘭ちゃんの「出せ」という一言で出発。


黒塗りの車で、小さめのワゴンみたいなやつ。



何アレ!さっきの何アレ、!?リアル銃撃戦!?実弾だよなあの撃ってきたやつ!!2人がうまく俺らのこと担いでくれたから当たらなかったけども!けどもね!?なかなか命の危険を感じたわ!


こんなことの後にもかかわらず呑気に話を続ける2人にとうとう痺れを切らしたのか釘崎が口を開く。






「アンタたち誰なのよ、! そんで、あのサングラスのスーツどもはなに!?そっちのクラゲ頭が発砲してたのはどうして!?向こうが発砲してたのが実弾だったのはなんでなの!!?」



「質問が多いなぁ」



「悪い、まぁ聞きたいことあるよな」



「聞きたいことしかないわよ!!!」






だるそうにする蘭ちゃんと違って竜ちゃんがコチラを振り返りながら軽く笑う。「スマン」と言うこの優しい雰囲気からは想像もつかないほど先程までは怖い顔をしていた。


釘崎がぷんぷん怒っていると蘭ちゃんが口を開く。






「あー、えーっと、なんだっけ、宿儺の器」



「え"っ、虎杖悠仁だよ!」



「そうそう、ソレ。ほか2人は虎杖のクラスメイト?」



「あ、うん」



「ふーん。俺、灰谷蘭ね。こっちは弟の竜胆」



「よろしく」



「そうなのね、ってなるかァ!!!」



「なにお前、さっきからキレてばっか。シワ増えるぞ」



「余計なお世話よ!!」






クスクスと笑う蘭ちゃんは絵になる。

竜ちゃんは蘭ちゃんと比べると少し仏頂面かな、と思うけど割と笑ってくれる。



名前忘れられてたのはショックだったけど………






「灰谷さんたちはどうしてあそこに?」



「その前に、お前ら名前は?」



「あ、俺は伏黒恵です」



「釘崎野薔薇よ」



「覚えとくわ。んで、なんであそこにいたのかだっけ?ちょっと仕事でな」



「仕事?」



「あぁ、仕事だ」



「拳銃持って?」



「うん、そう」



「………そうですか」






伏黒の質問に対し、どこか煮え切らない返事でこちらとしてはもどかしく思ったがこれ以上は聞いてはいけない気がした。


蘭ちゃんと竜ちゃんの目が冷え切っていたから。

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寝蜘蛛* - 推しのクロスオーバー嬉しいです!竜ちゃん可愛いです。更新頑張って下さい。 (2022年3月2日 22時) (レス) @page8 id: d49ff9d566 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年2月17日 16時

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