反社のお呪い【呪術廻戦】【東京リベンジャーズ】 (ページ12)

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「それで、なんで急に？」

「……ゃ、と………た」

さすがに理由くらいは聞いても良いだろうと五条先生が竜ちゃんに尋ねるとボソッと何かを言った。

聞こえない………

「なんて？」

「……………………兄ちゃんと、喧嘩した……」

「……あぁ、なるほど……………」

目を逸らしながら言ったのは、「兄ちゃんと喧嘩した」こと。兄ちゃんって、蘭ちゃんのことだよな？

どこか遠い目をする五条先生と、「なによなによ、なんか可愛いとこあるんじゃない！」とコソコソ耳打ちしてくる釘崎。

伏黒も少し驚いているみたいだった。

「あの、全然関係ないんですけど何故竜胆さんはここに？五条先生が＂先輩＂と呼ぶのは何か理由があるんですか？」

「ん？2人には言ってなかったっけか。俺と兄貴は特別一級術師だ」

「！呪術師だったんですか」

「ああ、兄貴は五条の２個上。俺は１個上」

「それにしては呪力もなにも感じられませんが………」

「俺たちは世の中じゃあちと珍しい兄弟での完全な天与呪縛なんだ、無理もない。呪力も術式も持たず、呪霊を視認することもないが、それぞれが自立して術師としての地位を確立してんのさ」

なんかよくわかんねぇけど、なるほど？

伏黒だけは驚いたような顔をしてたけど、釘崎も俺と一緒でよくわかっていなさそうだった。

天与呪縛、って、真希先輩みたいなモンか？

ん？

「先輩たちは、この子たちに見られたんですか？」

「いや？追いかけられはしたけど、そんなことはないはず」

「追いかけられた？？？」

「………なんでもない。とにかく、今日は頼む。それから、兄貴のご機嫌取りも」

「それは勘弁してください」

見られた？なにを？見られたら何かマズイの？

………本当に、蘭ちゃんと竜ちゃんはなんなんだろうか。

謎だけが増えて、なにひとつわかっていない。

うぅぅーん………

……………頭痛くなってきた。