帰ってくるって ページ1
「そういや、2人とも聞いたか？」
「なにを？」
「？」
夏油、五条は各々に任務を終えて家入のいる医務室でふらふらと盛大にサボりをかましていた。
方やコロコロと動く回転椅子に座っては延々ウロウロして、方や来客用のソファど真ん中に腰掛けてはその長い足を持て余している。
そんな時、何かを思い出したように口を開く家入。
2人にはなんのことだかさっぱり検討もつかない。
「��先輩たち��、海外出張終わったから帰ってくるらしいぞ」
先輩？
先輩なんぞいただろうか、いや、いただろうがどんな人だっただろうか、
五条と夏油は自分らの古い記憶を掘り起こし、悶々と浮かんでは消えていく知り合いの顔を手当たり次第に探していく。
「歌姫じゃないよね？出張なんて行ってなかったし、」
「もしかして冥さんかい？」
「違う。ほら、いただろ？」
ようやくここで先輩��たち��という複数形であることに気がつき、不思議がる2人。
すると、2人して「あ。」と声が重なる。
サァァァ、と顔が青くなっていきその目は「違うと言ってくれ」と言わんばかりにどこか助けを訴えているようだった。
「いやいやいやいや………！まさかまさか、ねぇ、？」
「そ、うだね。そんな話初めて耳にしたよ、」
「そうだよ硝子、冗談はほどほどにしなさい」
「でも、私たちの先輩で思い当たるのなんて……………」
ポヤポヤァ、と脳裏に浮かぶその��先輩たち��の悪魔のような笑顔。
もう既に確定材料が揃っており、そうとしか考えられないのにも関わらずその予想をかき消すかのように手で何度も払う2人。
いやいやいやいや、そんなまさか……………
しかしそんな淡い希望も家入が一瞬で打ち砕き、ハハッと乾いた声で笑う。
「残念」
「その��まさか��だよ」
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寝蜘蛛＊ - 推しのクロスオーバー嬉しいです！竜ちゃん可愛いです。更新頑張って下さい。 (2022年3月2日 22時) (
レス) @page8 id: d49ff9d566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2022年2月17日 16時
