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その後も、私のもとには親交のあった隊士や隠が訪れて
「(嘴平の奴…何処でどんぐり見つけて来るんだ…？しかもこの量…。)」
嘴平からは結婚祝いだと言われ、艶やかなどんぐりを沢山貰った。
それから…かつて私が継子であった時に、風屋敷で世話になった隠たちも訪ねて来て
「あのガラの悪い凶暴コンビが、ご結婚されるだなんて…！本当におめでとう御座います…！」
「おい、ちょっと待て。お前ら陰でそう呼んでたのか？一発殴らせろ、」
少々、隠の言葉に引っ掛かりはしたものの
あの頃の私からすれば、今のこの状況は…考えられないというか
「(昔は憎まれ口ばかり叩いていたし…、お節介で口煩い奴だとしか思ってなかったからな…。)」
「(そんな師と籍を入れる事になるとは…、感慨深い…。____)」
そして、最後に私の部屋へと訪れたのは
「よう、星宮。遊びにきたぜ、」
「帰れ」
襖を開け、顔を出す宇髄を目にした途端
反射的にその言葉が口から出てしまう。
「ンな事言うなよ。花嫁衣装、ド派手に似合ってんな。」
宇髄は相変わらず陽気な様子で、部屋に入ってくるかと思えば
「ほら、お前も来いって！ずっと見たかったんだろ、」
「引っ張ンじゃねェ…テメェは余計な事ばっか____」
宇髄に連れられやって来たのは、黒一色の和装に身を包んだ彼の姿。
彼は一瞬目を見開いた後、こちらに近づいて来て
上から下まで私の姿を静かに眺める。
椅子に腰を掛けていた私は、彼の顔を見上げながら
「…綺麗か、？」
そう一言尋ねると、彼は言葉を返すではなく
「……、…_____」
一筋の雫が彼の頬を伝っていくのが目に入った。
彼は「…悪ィ」と呟き、片手で顔を覆いながら
「刀握ってた頃は…俺ァ誰かを幸せに出来るような人間じゃねェ…って、ずっと思ってたからよォ……」
「でも…お前が今そこで、幸せそうに笑ってンの見たら……案外、そうでもねェって…思えてきて…____」
私はそんな彼の言葉に「そうか」と返した後、
「実弥、私は…お前のその顔が見れて嬉しい。花嫁衣装、来た甲斐があった…。」
「私は今も昔も、お前が居れば幸せだ。だから…これからも、一緒に幸せになろうな。____」
穏やかな口調でそう声を掛け、彼の手を握ると
彼は頷いた後、私の手を優しく握り返し
「凄ェ…綺麗、…似合ってる…。」
少し遅れて、私の言葉にそう返した。
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よっしー(プロフ) - はじめまして！実弥が好きでこの小説に出会い、春雷と星屑を一気読みしちゃいました！面白かったです！どちらの作品もすごく良かったので、また他の作品も楽しみに読ませていただきます！久々にキュンキュンしましたー✨ (9月29日 6時) (
レス) @page50 id: 9a6c96b2f0 (このIDを非表示/違反報告)
Kk - この小説すべて読みました。とてもおもしろいです。よければ現代のほうも書いてください。まだまだ暑い日が続いてるので体調に気をつけて元気に過ごしてください (9月11日 15時) (レス) @page50 id: 51f0cf609d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2023年7月27日 0時
