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その後、胡蝶さんが口を開いたかと思うと
「そういえば…ここ最近、不死川さんの機嫌がとてもいいんですよ。この前、此処に来た時も何だか…嬉しそうな様子でした。」
唐突にそんな話を持ち出され、「そうですか」と返答すると
何故か胡蝶さんに不思議そうな顔をされ、
「あの…、もしかして…気付いていないんですか…？」
「……？」
意図が掴めず、そのまま視線を向けていると、胡蝶さんは
「不死川さんの機嫌がいい時は…大体、あなたが関わっている事が多いです。最近また、以前のように…不死川さんとお話されていますよね。」
「あなたと話している時の不死川さんは…穏やかで、とても…幸せそうに見えます。…」
そう言って、静かに目を伏せたかと思えば
すぐさまこちらに視線を向け、ニコッと微笑みかける。
そして、私の両手を包み込むようにして、ぎゅっと握りながら
「あなた達はお互い不器用なので…色々あるかと思いますが…、私は応援しています。頑張って下さい、星宮さん。」
そう言って、掴んだ私の手をぶんぶんと振り回す。
「(何を…頑張るんだ、…？)」
そんな事を思いながら、困惑した表情を浮かべていると
胡蝶さんはパッと手を離したかと思えば、棚から取り出した薬を抱え、
「では、私は今から…怪我をした方の治療に向かうので…失礼しますね。___」
そう言って、立ち去ろうとする胡蝶さんの羽織を掴み、
「星宮さん…？」
「…………、」
振り返ってこちらに目を向ける、胡蝶さんをじっと見つめた後
椅子から立ち上がり、自分より少し小さい胡蝶さんの身体をぎゅっと抱き締める。
「……星宮さん…？あの…、どうされた___」
少し驚いたような声で話す胡蝶さんに対して、
「アイツは…こう、すると…嬉しそうだったから…、胡蝶さんも…喜ぶかなって…、」
そう言った後、胡蝶さんから身を離し、視線を向ける。
「胡蝶さんには…いつもお世話になっているので…、何かあれば…言って下さい。…力になるので、」
そう告げた後、改めてお礼を言ってから、診察室を後にした。
…胡蝶さんは、怒らせると怖い。
でも、優しい人である事も分かっているから、
「(胡蝶さんが…早く心から、笑える日が来るといいな…。)」
そんな事を思いながら、腰に携えた刀を握り
飛んできた鎹鴉の指令を受け、すぐに次の任務へと向かった。
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よっしー(プロフ) - はじめまして！実弥が好きでこの小説に出会い、春雷と星屑を一気読みしちゃいました！面白かったです！どちらの作品もすごく良かったので、また他の作品も楽しみに読ませていただきます！久々にキュンキュンしましたー✨ (9月29日 6時) (
レス) @page50 id: 9a6c96b2f0 (このIDを非表示/違反報告)
Kk - この小説すべて読みました。とてもおもしろいです。よければ現代のほうも書いてください。まだまだ暑い日が続いてるので体調に気をつけて元気に過ごしてください (9月11日 15時) (レス) @page50 id: 51f0cf609d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2023年7月27日 0時
