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兄弟 ページ37

***



「こんな…ほぼ惚気みたいな話、聞いてて楽しいか?」



途中、星宮は一旦話すのを止め



玄弥の方へと視線を移しながら、そう尋ねる。



すると、玄弥は何故か顔を真っ赤にした状態で、視線を下へと落としており



「どうした、具合でも悪いのか。」



星宮がそう尋ねると玄弥は首を横へと振った後、少し言いづらそうにしながらも口を開き



「その…話聞いてると、兄貴も兄貴なんですけど…星宮さんも星宮さんで…兄貴に対する想いが凄く伝わってきて……、」



「聞いているこっちが恥ずかしくなってしまって…。星宮さん…兄貴の事、めちゃくちゃ好____」



玄弥がそこまで言い掛けると、星宮は即座に玄弥の頭を殴り



「…言うな、」



完全な図星をつかれ、思わずそっぽを向いてしまう。



玄弥が頭を押さえながら「すみません…」と謝る中、星宮は静かに口を開いて



「次は…お前が話聞かせろ、アイツが…どんな子供だったか…知りたい…。」



「あ、はい…。そうですね…、兄貴は____」

















その後、玄弥は星宮に兄の幼少期の話をする中で



ふと隣で話を聞く星宮へと目を向けると、星宮は嬉しそうな様子でその話を聞いており



「(やっぱり…星宮さんは、兄貴の事…大好きなんだろうな…。)」



微笑ましい気持ちを抱きながら、そんな事を思っていると



「お前の話を聞いてると…少し、羨ましい。私は…一人っ子だったから…、兄弟や姉妹には憧れがあった。」



「お前達には…親子や友人、恋人とはまた違った…確かな絆が、そこにはあるんだろうな。」



星宮はそう言いながら、玄弥の方へと視線を向ける。



「………、」



玄弥はそんな星宮の言葉を受け、少し何かを考えた後



「そう…ですかね…、俺と兄貴の間には…絆なんて、もう…ないのかもしれません…。」



「俺は…兄貴の事は、たった一人の家族で…大事な存在だと、そう…思っているんですけど…。兄貴は…、____」



そこまで告げた後、玄弥は少し寂しそうな表情を浮かべながら、口を閉ざす。



星宮はそんな玄弥を目にすると同時に、以前…不死川が『弟はいない』と言っていた事を思い出し



「…アイツと…何か、あったのか。」



そう尋ねると、玄弥は少しの沈黙の後で口を開き



「俺が…悪いんです…、俺が兄貴に…あんな事言ったから…_____」



思い詰めたような表情を浮かべながら、過去にあった出来事について、静かに話し始めた。

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よっしー(プロフ) - はじめまして!実弥が好きでこの小説に出会い、春雷と星屑を一気読みしちゃいました!面白かったです!どちらの作品もすごく良かったので、また他の作品も楽しみに読ませていただきます!久々にキュンキュンしましたー✨ (9月29日 6時) (レス) @page50 id: 9a6c96b2f0 (このIDを非表示/違反報告)
Kk - この小説すべて読みました。とてもおもしろいです。よければ現代のほうも書いてください。まだまだ暑い日が続いてるので体調に気をつけて元気に過ごしてください (9月11日 15時) (レス) @page50 id: 51f0cf609d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年7月27日 0時

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