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柱稽古 ページ32

***



某日、蝶屋敷の診察室にて



星宮は胡蝶から、疑いの視線を隈無く向けられ



「星宮さん、随分と態度がよそよそしいですが…怪我、隠していますよね。見せて下さい、」



にこやかな笑顔を浮かべながらも、星宮に対して静かな圧を放つ胡蝶。



星宮はそんな胡蝶から思わず視線を外し、



「…してない…です…、…。」



そう告げるものの、そう簡単に胡蝶が見逃す訳もなく



「 星宮さん 」



はっきりとした口調で名を呼ばれ、笑顔を目の前と突き付けられる。



星宮はそんな胡蝶の圧に負け、渋々上着を脱いだ後



腕に負った怪我に目が留まるのは勿論の事



星宮の身体には至る所に赤い痕が付けられてあり、



「…あまり…見ないで…、もらえますか……。」



星宮が気恥ずかしそうな様子で俯く中、胡蝶は痕をまじまじと眺め、何のためらいもなく



「不死川さんは随分と…独占欲が強いんですね。愛されてますね、星宮さん。」



にっこりと笑顔を浮かべながら、星宮の怪我の手当てを行っていく。



「(アイツのせいで恥かいた…次会ったら殺す…。)」



不死川に対して、静かな怒りを宿していると



「そう言えば…数日前から『柱稽古』が始まったようですが、星宮さんは参加されないんですか…?」



不意に胡蝶から、そんな事を尋ねられる。



先日の柱合会議にて…柱稽古が行われる事が決まったものの、星宮はその参加を拒否しており



胡蝶の問いかけを受け、星宮は少し考えた後で



「私は…まだ、柱になって日が浅いので…人にどうこう、教えられる立場ではないです…、」



「稽古をつけてもらうなら、実力のある柱の方が…隊士たちの為にもなると思いますし…いまだ未熟な私では、物足りないかなと…。」



視線を落としながらそう話すを目にし、胡蝶は一旦手を止めた後、静かに口を開く。



「あなたは本当に…しっかりした人ですね。そういった謙虚な姿勢も大事かと思いますが…、もう少し自分の実力を信じてみてもいいと思いますよ。」



「私は…あなたには、人を導く実力があると思います。そうでなければ…あなたは今、柱として此処に立っていませんから。」



胡蝶は穏やかな口調でそう告げた後、付け足すようにして



「かつて不死川さんが…あなたを導いてくれたように、今度はあなたが…隊士達を導いてみてはどうでしょうか。」



「今からでも…稽古、参加してみませんか?____」

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よっしー(プロフ) - はじめまして!実弥が好きでこの小説に出会い、春雷と星屑を一気読みしちゃいました!面白かったです!どちらの作品もすごく良かったので、また他の作品も楽しみに読ませていただきます!久々にキュンキュンしましたー✨ (9月29日 6時) (レス) @page50 id: 9a6c96b2f0 (このIDを非表示/違反報告)
Kk - この小説すべて読みました。とてもおもしろいです。よければ現代のほうも書いてください。まだまだ暑い日が続いてるので体調に気をつけて元気に過ごしてください (9月11日 15時) (レス) @page50 id: 51f0cf609d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年7月27日 0時

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