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後日、星宮は宇髄との合同任務を任された際に
「(何でコイツとなんだ…、最悪だ…。)」
そんな事を思いながらも、何か思い出したかのような顔を浮かべた後、隣を歩く宇髄に対して
「お前…確か嫁三人いるよな、…」
「その…嫁と、キスしたい時…どうやって言うんだ…?」
宇髄はそんな事を尋ねる星宮に対し、目を丸くした後、すぐさま口を開いて
「どう…って、別に何も言わねェよ。したいと思ったらするだけだ、」
「(全然…参考にならないな…。)」
そんな事を思いながら、星宮はじとっとした視線を宇髄へと向ける。
すると、宇髄はにやにやと笑みを浮かべながら
「不死川とキスしてェなら…俺からアイツに伝えてやろうか。そしたら、きっとすぐ___」
「やめろ、余計な事するな。…もういい、早く行くぞ。」
そう言って、宇髄に構わず先を歩く星宮。宇髄はそんな星宮の後ろ姿を眺めながら、
「(もしかして…コイツら、まだちゃんとキスしてねェのか…?てっきり、もうしてるモンだと……。)」
「(…後で不死川に、それとなく聞いてみるか。)」
そんな事を思いながら宇髄は星宮の隣へ駆け寄ったかと思えば、いつもの調子で
「なァ、練習がてら…俺とキスでも___」
「誰がするか、ぶち殺すぞ。」
***
その後、宇髄は不死川のもとへと訪れ
「お前は…星宮とキスしてェとか、思わねェの?」
唐突にそんな事を尋ねてくる宇髄に対し、不死川は怪訝な表情を浮かべ
「何だァ、急にンな事聞いて…」
「…で、どうなの?してェの、したくねェの?」
問い詰めて来る宇髄に対し、不死川は少しの沈黙の後で
「してェ…けど、…アイツがしたいと思うまでは…俺からはしねェ。」
「アイツは…俺と『一緒にいたい』とは言ってくれたけどよォ…、俺に対する恋愛感情があるかどうかは…よく分かってねェみてェだったし…、」
「俺ァ…アイツの気持ちがはっきりするまでは、待つって決めてるからよォ……だからそれまでは、何もしねェ。」
はっきりとそう言い切る不死川に対して、宇髄は少し驚いたような表情を浮かべた後
「お前…星宮の事、凄ェ好きだな。」
「…うるせェ、当たり前だろォ」
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よっしー(プロフ) - はじめまして!実弥が好きでこの小説に出会い、春雷と星屑を一気読みしちゃいました!面白かったです!どちらの作品もすごく良かったので、また他の作品も楽しみに読ませていただきます!久々にキュンキュンしましたー✨ (9月29日 6時) (レス) @page50 id: 9a6c96b2f0 (このIDを非表示/違反報告)
Kk - この小説すべて読みました。とてもおもしろいです。よければ現代のほうも書いてください。まだまだ暑い日が続いてるので体調に気をつけて元気に過ごしてください (9月11日 15時) (レス) @page50 id: 51f0cf609d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雫 | 作成日時:2023年7月27日 0時