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星宮の態度に苛立ち、持っている刀を今にも振り回しそうな不死川。



そんな不死川を目にした隠たちが、慌てて不死川を取り抑え



「不死川様…!落ち着い下さい…!!」



複数の隠に取り抑えられる不死川を目にした星宮は、ボソッと呟くようにして



「……クソガキはどっちだか、」



「あァ…?テメェ、全部聞こえてんだよォ…。…やっぱり、一回シメといた方がよさそうだなァ…、___」



不死川は隠を払い除けて、一直線に星宮のもとへと向かい



「し…不死川様、!!」



その場にいる誰もが、最悪な事態を想像した時だった。…不死川は星宮に手を伸ばしたかと思えば、



「___……は…、…お前…何して…、…離せッ!!」



星宮を肩にひょいっと担ぐようにして乗せ、隠たちに目を向けて



「……戻るぞォ、」



そう一言告げて、そのまま歩き出す。星宮は不死川の背をばしばしと叩きながら抵抗するが、



「暴れるんじゃねェ、怪我人は大人しくしてろ。」



動じる事なく、星宮を担いだまま道中を歩く。



星宮は軽く舌打ちをした後、力尽きたのか抵抗を止め



「(やっと静かになったなァ…、本当…手間のかかる____)」



不死川がそう思いかけた時だった。星宮は一瞬静かになったかと思えば、不死川の胸板目掛けて膝蹴りを繰り出す。



その衝撃で不死川は一瞬足を止め、星宮を睨みながら



「……ッ…ったく…テメェはよォ…、…黙って運ばれてればいいってのに…何してんだァ…?」



「離せカス」



星宮は吐き捨てるようにしてそう言った後、不死川に膝蹴りをドスドスと打ち込んでいく。



不死川は苛立ちながらも、星宮の腰をガッシリと掴んで



「死んでも離さなねェ。…お前、怪我治した後、絶対シメるからなァ。覚えとけ、____」



そう言って抵抗する星宮を担ぎながら、ふたたび歩き出す。



そんな二人の様子を後ろから見ていた隠たちは、声を潜めながら



「あの風柱様に楯突くだなんて…あの子、凄ェな…。…俺、絶対あの中に入って止められる自信ないわ…」



「つーかあの二人…少し似てるよな…、口の悪さだとか圧の感じとかよ…。一見、仲悪そうに見えるが…もしかしたら相性い___」



「お前…絶対殺す、」



「殺れるもんなら殺ってみろォ」



隠の言葉を遮るようにして、殺伐とした言葉が飛び交い



「…いや…、何でもない…。俺の気のせいだったわ…__」



隠はそう言いながら、不死川たちと共に蝶屋敷へと向かっていった。

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作者名: | 作成日時:2023年6月12日 2時

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