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その後も、星宮は甘露寺と談笑する中で



「そう言えば…一華ちゃんって今階級『丙』だったわよね?…ってことは…もう時期、柱になった一華ちゃんを見れるかもしれないのね…!!」



「今からとっても楽しみだわ…!!昇格祝いは何がいいかしら…?」



両頬に手を当てながら、目を輝かせる甘露寺に対して、星宮は



「…気が早すぎないか。第一…階級を上げても、柱になれるかどうかはまた別___」



すると、甘露寺は星宮の手を取って、両手で包み込むようにして目の前で握り



「一華ちゃんは絶対、柱になれる!…何となくだけど、そんな気がするの。私、応援してるからね…っ!!」



そう言って、星宮の手をぎゅっと力強く握る。



星宮は少し驚いたような顔をした後、甘露寺からわざと視線を外して



「…あ、…ありがと…。」



「(照れてる一華ちゃんも素敵…っ、キュンとしちゃう…)」



甘露寺はそんな星宮の姿を見て、微笑んだ後、何か思い出したかのようにして



「あ…、でもあれよね…、もし一華ちゃんが柱になったら…きっと不死川さんと一緒に居る時間も減っちゃうわよね、…」



何気ないその言葉に、星宮の身体がピクリと反応し、手に取った団子が口先で止まる。



「…私ね、柱になる前は…煉獄さんの継子で、毎日のように稽古をつけてもらって、美味しいご飯も食べさせてもらってたから…、」



「正直…、それがなくなったのは少し寂しかったわ…。まァでも、任務だとか柱合会議で会った時には…たくさんお話しして、ご飯も食べに行ったりするの!…それでね、この前なんか___」



そう言って、そのままの勢いで話を続けようとした甘露寺だったが



「……………、」



何処か浮かない表情をしている星宮に気がつき、一旦話を止め、穏やかな視線を彼女へと向ける。



そして、少し間を置いた後で、静かに口を開き



「一華ちゃんは…不死川さんと離れるの、やっぱり…寂しいかしら…?」



落ち着いた口調でそう問いかけると、星宮は視線を下へと向け、手に持っていた団子を皿の上へと戻す。



そして、少しの沈黙の後、甘露寺の方に目を向けて、



「……、…_______」



真っ直ぐな瞳で、率直な今の思いを甘露寺へと告げた。

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作者名: | 作成日時:2023年6月25日 9時

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