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(No side)



その後、星宮は不死川へと目を向けながら



「それと…お前、何か勘違いしてるようだが…この耳飾りは私が自分で買ったものだ。人から貰ったとかじゃない、」



「以前、任務の時にあの耳飾りを失くしかけて…、…それ以降は、基本つけずに大事にしまってある。…せっかくお前から貰った物だ…失くしたくない、」



不死川はそう話す星宮の言葉を聞いた後、深いため息をついて



「お前…紛らわしい事すンじゃねェ…、…俺ァてっきり、大事な奴から貰った物かと…、」



「誰だそれ。お前以上に…大事な奴なんて、いる訳ないだろ。」



はっきりとそう言い切る星宮に対し、不死川は少し驚いたような表情を浮かべた後、



口元からふっと笑みをこぼし、星宮の頭を軽く撫でる。



「…ありがとなァ、そう思ってくれてよォ___」



そう言って嬉しそうな表情を見せつつも、その顔は何処か寂しげで



「(多分…コイツが思う『大事な奴』には…俺が抱くような、淡い感情は入ってないだろうなァ…、)」



そんな思いを頭の片隅に抱きながらも、優しい手つきで頭を撫で続ける。



一方、星宮は何処か嬉しそうな様子を見せた後、静かに口を開いて



「……今度…一緒に、出掛けたい…。」



「あァ…そうだなァ。久々に、甘味巡りでもするかァ」



そう返答する不死川に対し、星宮はじとっとした目を向けて



「……胡蝶さん、お前の血糖値気にしてたぞ。稀血に影響するかもしれないから、何度も注意してるのに…聞かないって、怒ってた。」



その言葉を聞き、不死川は決まりの悪そうな表情を浮かべながらも、



「とりあえず…お前、いつ予定空いてるか教えろォ……胡蝶には…余計な事言うンじゃねェぞォ…、」



「…私が言わなくとも、いずれバレる。胡蝶さん、勘鋭いからな。____」



その後もしばらく話を続け、予定を合わせた後、星宮は不死川に対して



「そろそろ任務に行く、…また後でな。」



淡々とした口調でそう告げ、立ち上がるかと思えば



隣に座る不死川の手に自身の手を重ね、軽く指を絡ませながら



「……楽しみに…してる…、…____」



呟くようにしてそう告げ、不死川に目を向ける。



星宮の咄嗟の行動に、不死川は内心動揺しながらも、



決して表には出さず、少し呆れたような視線を向けて



「……お前…相変わらず、距離感近ェ…つーか……他の奴にも、そう言う事したりしてねェよなァ…?___」

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作者名: | 作成日時:2023年6月25日 9時

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