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後日、星宮はある隊士たちと任務を任され
「___え…今からこの山の中に入るの！？無理、怖い！！さっきからずっと嫌な音するし…俺、今日ここで絶対死ぬ！！」
一人はその場に座り込み、甲高い声で泣き喚き
「うるせぇ、黙れ紋逸！俺はもう先に行くぜ、猪突猛進！！猪突猛進！！___」
もう一人は猪の被り物を身につけ、野太い声を上げながら、山へ駆け込もうとする。
星宮はそんな隊士に近づき、背後から首を絞めるようにして腕を回し、
「おい、嘴平…誰が勝手に行動していいって言った？…このまま締め殺されたいのか、お前は。」
「…ッ…！？オイ、紋逸…コイツ女の癖に力強ェぞ…！！早く助けろ！！」
伊之助がそう声をかけると、先程まで泣き喚いていた善逸が、何故か静まり返る。
そして目を血走らせながら、伊之助のもとへと迫り
「はァ！？助けろだァ？お前、女の子にそんな事してもらって…、何言ってんの？羨ましい！！そこ代われ！！」
「…あァ？何意味わかんねぇ事言ってんだ、お前……つーか、耳元で叫ぶんじゃねぇ！うるっせぇんだよ、お前！！」
星宮は言い争う善逸と伊之助を眺めながら、
「(今季の新人隊士ヤバいな…軽く殺意芽生えるんだが___)」
そんな事を思いながらも、星宮は争う二人に対して
「 いい加減にしろ、愚図共 」
吐き捨てるようにしてそう言い放ち、軽めの拳骨を二人にお見舞いする。
その後、星宮は大人しくなった善逸と伊之助に、
「当初の予定だと、私とお前らだけで務まる任務だったんだが……、想定していたよりも鬼の数が多いらしい。」
「柱一人が応援に来るみたいだから…それまで大人しく待機してろ、いいな。」
星宮の話を聞いた後、善逸は浮かれた様子で
「柱って誰だろ…、しのぶさんだといいいな…そしたらもう、一華さんとしのぶさんで両手に花だよねぇ…」
にやにやと笑みを浮かべながら、そう呟く善逸。
伊之助はそんな善逸に、軽蔑するかのような目を向けて
「(何笑ってんだ、コイツ…気色悪ィ…。)」
…一方、星宮はこれから踏み入れる目的地を眺めながら
「(多分…来るとすれば、水柱辺りか…？あの人、絡みにくいんだよな……まァ、アイツ以外なら誰でも____)」
すると、そこへ星宮の鎹鴉が飛んできて、口を開いたかと思えば
「マモナク増援到着！柱ノ到着ッ！」
「…到着、『 風柱 』ッ！！______」
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作者名：雫 | 作成日時：2023年6月25日 9時
