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後日、半年ぶりの柱合会議が行われた。



会議の出席後、不死川は屋敷へ戻ろうとすると、甘露寺がこちらへと駆け寄ってきて



「不死川さん…っ!!この前のお土産…食べてくれたかしら?」



「あァ、この前は悪ィな…気使わせてよォ…、ただあの量は…多すぎやしねェかァ…?」



先日、星宮は甘露寺と甘味処へ行った帰り、不死川に大量のお土産を抱えて帰ってきており



『…蜜璃と選んだ。食え、』



星宮が不死川へと手渡した包みの中には、おはぎは勿論、団子や大福、ようかん、桜餅…様々な甘味が包まれていた。



「そうかしら?一日で食べ切れる量だと思うんだけど…不死川さん、意外と少食なのね…!!」



「(お前が食い過ぎなんだろうがァ…、)」



不死川が呆れた目を向ける中、甘露寺は口を開いて



「…ちなみにね、不死川さんにお土産買いたいって言ったのは一華ちゃんなの。『アイツ、最近元気ないから…これ食べて元気出してほしい。』って…!!」



甘露寺の言葉を聞いて、不死川は一瞬驚いたような表情を浮かべた後、



「………そうかァ、」



そう呟くと同時に、口元が微かに緩む。甘露寺はそんな不死川を目にし、微笑みながら話を続け



「それでね…っ、一華ちゃんと沢山お話も出来て…沢山キュンキュンさせられちゃって…いつもは私の恋愛話聞いてもらってばっかりだったから…、新鮮でとっても良かったわ…!!」



不死川は楽しそうに話す甘露寺を眺めながら、



「(アイツの浮ついた話なんて聞いた事ねェなァ…、…まァ…そういう話は女同士でするモンかァ…、…)」



何となくそんな事を思っていた不死川だったが、ふとある事に気がつき



「…じゃあ私は、そろそろ屋敷に戻___」



そう言って、甘露寺がその場を後にしようと、背を向けた時だった。



不死川が甘露寺の肩を掴んだかと思うと、



「おい、待てェ…、…その話…もっと詳しく聞かせろォ…。」



「…え、?え?…不死川さん…?(顔が怖いわ…怒ってるのかしら…?でも、そんな怒った顔も素敵…!)」



甘露寺が不死川にときめいている間、不死川は内心気が気ではない様子で



「(アイツ…男いンのかァ…?…誰だァ…手ェ出した奴はよォ…相手によっちゃァ、黙って見過ごす訳にはいかねェなァ…)」



そんな物騒な事を思っていると、甘露寺が声を潜めて



「……じゃあ特別に教えてあげるわ!きっと不死川さんも、キュンキュンしちゃうから…っ!!___」

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作者名: | 作成日時:2023年6月25日 9時

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