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「次、行きますよ。次、___」



その後も、俺はアイツに連れ回され



「アンタって…音柱みたいな、派手な小物付けませんよね。」



「一つくらい何か持っていても、損はないかと思うんですけど……あ、これとかどうです?」



そう言ってアイツが手渡してきたのは…見るからに趣味の悪そうな、刺々しい首輪。



「オイ…俺ァ犬じゃねェンだぞォ、こんなモン付けて出歩ける訳ねェ___」



アイツに対して、そう訴えてはみるものの



「あ…鎖も付属してるみたいですね、いつでも散歩付き合ってあげますよ。」



アイツは満面の笑みを向けながら、そんな言葉を俺へと投げ掛ける。
















結局…その店では、銀色の腕飾りをアイツが購入し



「…首輪の方が使い勝手いいかと思うんですけどね、」



「アンタにはまだ早いみたいだったので…とりあえずこれで。いつか首輪つけて散歩しましょうね、」



「しねェよ、お前…俺の事なんだと思ってンだァ」



アイツの言葉に、若干引っ掛かりはしながらも



「…ありがとなァ、」



アイツから手渡された木箱を受け取り、それを懐へとしまう。















その後は、休憩がてら付近の甘味処へと立ち寄り



「あ、すみません。注文いいですか、___」



アイツが注文を取る中、俺は先に運ばれて来た茶を口へと含み



「(コイツ…もしかして、俺に気遣ってンのかァ…?)」



今更ながら…そんな事を考えてしまう。



食事処に出向いた際は、新手の嫌がらせかと思いはしたが



会計は既にコイツが済ませ、衣服や小物の店を訪れては…悪趣味な物を持って来ながらも



最終的には頭を悩ませながら、俺に似合ったものを選んでくれていた訳で



「(てっきり…嫌われてるモンだと思ってたンだけどなァ…、___)」



そんな事を思いながら、おはぎを口へと運んだのも束の間。



「___ッ、」



舌先にピリッとした感覚が、広がったかと思えば



アイツは…真っ赤な液体が注がれた瓶を懐から取り出し



「不死川さん、美味しいですか?…お店の方に頼んで、中に唐辛子仕込んでもらったんですよ。」



その瓶を見せつけながら、咳込む俺に対してそんな言葉を投げ掛ける。



「誕生日ですからね、いつもと同じじゃ…味気ないでしょう。今日は特別です、」



笑顔でそう告げる、アイツへと目を向けながら



「お前…相変わらず俺の事、嫌ってンなァ___」

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作者名: | 作成日時:2023年11月29日 0時

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