虹色の魚たちと【帰着点】 (ページ6)

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６：昔話ページ6

ダ「俺何気にアスレチックガチでやるのは初だわ！」

『確かに！あんまり見た記憶ないw』

シ「はい、今回のアスレチックは五段階の難易度になってますねー、下から、子犬コース、トラコース、猛毒蛇コース、人間コースになってます」

「蛇」
その言葉を聞いて全身から気持ちの悪い汗が出た気がした。

あの人…ロシア語で蛇、って自分の事騙ってた…

『…っ』

モ「…？、全員でアスレチックする事今まで無かったから嬉しいね」

ザ「最難関コースが人ってなんか深いねw」

シ「ではやっていきましょ〜」

ここで一旦カットが入り、みんなまばらに動き出す。

水分補給と言い、一時場を離れた

...実際には嫌なこと、を思い出して、吐き気を催したからだとは
言えずにいた。

椅子に座っていると後ろに気配を感じて、
振り返るとモトキが心配そうに見つめていた。

モ「A大丈夫…？顔真っ青…」

『…いや、ちょっと、…ごめん心配かけて、』

モ「いつでも頼ってね、」

『……ん、…りがとう…』

『……今まだ時間…ってさ、ある？』

モ「？まぁ…10分ぐらいならあるんじゃないかな」

話すなら、今しかない、そんな気がした。
あの、蛇みたいな女を。モトキに、

『…聞いて、私の…「彼氏」として』

モ「…わかった。」

そして、私が小学生になるまで、ロシアにいた頃の、

昔話を始めた。