23、それは ページ24
行けたらうれしい所。
それは。
櫻井さんの楽屋だった。
じゃあ･･･ちょっと待って。
櫻井さんの楽屋を探すために、あんなに走ったの！？
私、場所知ってたのに･･･。メイクで入ったとこなのに･･･。
こんな人だったのか。二宮さんという人は。
「入りますか？」
にひひ、と不気味な笑みを私に投げかけてきた。
･･･え。
その笑顔は笑顔で結構怖い。
「あの、二宮さん。どうしてここが･･･行けたらうれしい所なんでしょう？」
一番に思ったのは、それ。
「はぁ･･･。だから」
二宮さんは、冷たいため息をついた。
いいや、つかれてしまった。
え、何かしました、私！？
「最初に言ったでしょ」
その言葉が途切れると、二宮さんは一歩私に近づいた。
な、なに！？
それに、後ずさってしまった私。
そんなのお構いなし、と言わんばかりの顔でまた一歩、一歩と足を進める。
―――すると、次の瞬間。
私の脳裏に、二宮さんに初めて話しかけられたときの第一声が一気に蘇った。
『はぁあ。うちの櫻井さん、貴方に惚れちゃったみたいなんですけど』
『どう、責任取ってくれるんですか』
蘇ってしまったせいで、足がまるで地面と縫われたかのように動かなくなっていた。
気づけば、怖いほど綺麗な顔がもう、数センチ近くにあって。
なぜか、心臓がバクバク収まらなくて。
ちょっと笑っているような顔して、私を見つめている二宮さん。
え、ちょっ、なに！？ なにがしたいの！？
そして、次の瞬間。
―――バン！
なにか、ドアのようなものが、乱雑に開いた音がした。
音のした方に目をこらすと。
「ちょ、櫻井さん！」
アリサさんらしき人が、櫻井さんの楽屋の前でもがいているところだった。
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MAHO(プロフ) - ハルカナルさん» おもしろいと思ってくださって大変嬉しいです！励みになります！ありがとうございます！ (2017年1月12日 20時) (
レス) id: 267bf268fd (このIDを非表示/違反報告)
ハルカナル - おもしろいっすね！個人的に結構好きです！これからどうなるのか楽しみです (2017年1月12日 18時) (レス) id: faab794e20 (このIDを非表示/違反報告)
MAHO(プロフ) - ミロカロさん» ありがとうございます！毎日更新を目指してるので、見ていただければ嬉しいです！ (2017年1月11日 21時) (レス) id: 267bf268fd (このIDを非表示/違反報告)
ミロカロ - すごい面白いです！更新待ってます(^ ^) (2017年1月10日 22時) (レス) id: 2c54975777 (このIDを非表示/違反報告)
MAHO(プロフ) - ハルvolleyballさん» ありがとうございます！わざわざ私の作品を読んでくださって･･･！期待に応えられるよう、目一杯頑張ります！ (2017年1月8日 16時) (レス) id: 267bf268fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAHO | 作成日時：2017年1月2日 12時
