蝉が鳴く間は ページ7
｢和ちゃん、手伝ってくれいや｣
ばばちゃんが手招きする。
ギンギンと地球にエネルギーを送り込む太陽。
僕の真っ白で幽霊みたいな肌には合わないみたいで、体が外に出ることを拒否してる。
｢お兄ちゃん、ばばちゃん可哀想だよ、、手伝ってあげなよ｣
小4の妹が言う。
20字×10行のマスがあるペラッペラの紙。
そこには“家族のみんなありがとう”という題名とともに母ちゃんや父ちゃんへの感謝の言葉が綴られている。
しかし、そのなかに僕のことは一切書かれていない。
｢波瑠が行きなよ。残りの文思いつかないんだろ？身体動かせばそのうち浮かぶさ。ほら、行っておいで。｣
｢やだね。｣
｢なんでよ？｣
｢日焼けするからに決まってるでしょ！｣
高2の兄が小4の妹に言い負かされ、畑の手伝いをしに行くことに。
｢うわっ、かえるっ、、、｣
｢ぎゃははっ！お兄さんなのに虫怖いんだ〜｣
そこら辺にうじゃうじゃいる虫にいちいち驚きながらトマトを収穫する。
すると、通りすがりの、麦わら帽子を被って鼻水垂らした小学生が、僕を笑う。
｢あら、相葉さん家の優太じゃないの〜、暇でしょ？手伝っておくれ！｣
ばばちゃんとこの子は知り合いみたいだ。
｢お昼ご飯一緒に食べていい？それなら手伝うけど！｣
｢もちろん！今日は野菜たくさんの冷やし中華だよ〜｣
｢やった〜！｣
ホンモノの孫より親しそうに話すそいつ。
相葉優太、小学1年生のガキだそうだ。
見るからにバカっぽそうで、接する時は変に気を使わなくてよさそうだ。
｢ゲームとかしないの？｣
｢するけど兄ちゃんたちに取られちゃったからできないの。｣
｢そーなんだ。兄ちゃんたちってことは、2人くらいいるの？｣
｢そうだよ！1番上が雅紀って言って背が大きくてかっこいい兄ちゃんで、2番目が涼介っていうちょっとぽっちゃりしてるけど顔はかっこいい兄ちゃん。｣
自分の兄を誇らしく紹介する優太。
｢とりあえず鼻水拭きなよ。｣
永遠に垂れてる鼻水を指でくっと拭き取る。
この時からかな。こいつが本格的に懐いたのは。
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消費期限(プロフ) - ちえさんさん» ほんとに残念でしたよね〜💦二宮くんと太一くんのコメントがお兄ちゃんすぎて激アツでした😌 (9月5日 22時) (
レス) id: e1b4d7c7fb (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - DASH、見ました。あれは残念でしたね。時差で水量が増える川の怖さなんかも伝わると良いけれど。お話の兄弟たちも思いやりがあって、暖かいです。。 (9月5日 18時) (レス) @page32 id: 1ddc255e22 (このIDを非表示/違反報告)
消費期限(プロフ) - 個人的に、ほとんどの物事が『めっちゃいいな』より『なんか、いいな』ってのがベストだと思ってます。なので、智くんの曲流しながら読んで、そういう感想をもってくれたの、、とっても嬉しいです。 (7月24日 1時) (レス) id: e1b4d7c7fb (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - タイトルと同名の曲をBGMにして読みました。語彙力無くて申し訳ないけど『なんか、いいな』って感じた物語でした。 (7月23日 11時) (レス) id: a409136931 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：消費期限 | 作成日時：2023年7月15日 22時
