家族になった日 ページ12
｢Aおはよう。｣
髪をセットしメイクもバッチリに仕上げた私。
リビングの戸を開けると、ベランダから戻ってきたパパにおはようと声をかけられる。
柔らかい茶色の寝癖がついた髪の毛。
ぽってりした唇に大きく優しい雰囲気の瞳、クイッと上がった眉毛。
いつ見ても美しい私のパパは、パパに見とれて動かない私の頭を突っつく。
｢立ったまま寝ない！朝ごはんできてるから食べな！｣
食卓に用意された朝ごはん。
冷凍食品ばっかだけど許して！と笑った彼は、もう既に朝食を済ましており、新聞を開いてる。
｢おはよ｣
そこに、パパに似てイケメンな和也が登場。
おはようと言った彼の視線が私を捉えたことは1度もない。
今日もパパだけに微笑んでる。
まぁそれも仕方がない。
私は居候の身なんだから。
私は1か月前に両親を事故で亡くした。
高校に入学する直前の私を引き取ってくれたのが彼ら。
遠い遠い初めて顔を合わせた親戚なのに快く迎え入れてくれて嬉しかった。
和也はそうでもないみたいだけどね。
｢ねぇ、クラスどう？｣
｢…ふつう。ってか、ほかの席空いてるんだから隣に座るなよ。｣
ようやく定期を買い、バスで通えるようになった私たち。
中学の頃は、知り合いなら男女関係なく隣の席に座っていた私。
どうやら異常だったみたい。
家族でしかも同い年だから尚更距離を縮めたいと思って積極的に話しかけるんだけど、全部ウザがられる。
価値観も何もかもが違う彼と打ち解けるにはどうしたらいいんだろう。
そんなことをずっと考えてたら学校に着いたみたい。
｢着いたよ。｣
口ではそう言うけど、｢早く降りろよ｣と顔に書いてある。
｢ほんとだ！ごめん！すぐ降りますー｣
和也の圧にやられ出口まで走る私。
｢あっ、、、定期、部屋に忘れちゃった、！｣
けど定期もお金もなくて頭を抱える。
すると、和也が財布を出し、サッと支払ってくれる。
｢後ろ詰まってる。早く出なよ。｣
和也は、唖然としている私の背中をぽんと押し、一緒にバスから降りる。
そしてあっという間に遠くへ。
その背中はやっぱりかっこよかった。
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消費期限(プロフ) - ちえさんさん» ほんとに残念でしたよね〜💦二宮くんと太一くんのコメントがお兄ちゃんすぎて激アツでした😌 (9月5日 22時) (
レス) id: e1b4d7c7fb (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - DASH、見ました。あれは残念でしたね。時差で水量が増える川の怖さなんかも伝わると良いけれど。お話の兄弟たちも思いやりがあって、暖かいです。。 (9月5日 18時) (レス) @page32 id: 1ddc255e22 (このIDを非表示/違反報告)
消費期限(プロフ) - 個人的に、ほとんどの物事が『めっちゃいいな』より『なんか、いいな』ってのがベストだと思ってます。なので、智くんの曲流しながら読んで、そういう感想をもってくれたの、、とっても嬉しいです。 (7月24日 1時) (レス) id: e1b4d7c7fb (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - タイトルと同名の曲をBGMにして読みました。語彙力無くて申し訳ないけど『なんか、いいな』って感じた物語でした。 (7月23日 11時) (レス) id: a409136931 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：消費期限 | 作成日時：2023年7月15日 22時
