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｢えぇ、もう帰っちゃうの？｣
｢ごめん、｣
車の窓越しに会話する優太と和也。
涼介は雅紀の足にしがみついて静かに泣いている。
朝、ラジオ体操を一緒に行い、昼までゲームか畑の手伝い。午後はおやつの時間までお昼寝して、晩御飯までゲームをしたり銭湯に行ったりして過ごしていた。
それが、、
｢げほっごほっ、｣
7日目の朝、ラジオ体操に和也だけが行けなかった。
彼は腎臓に病気を持っており、夏バテのせいで機能が低下して水分のコントロールが不能になった。
｢はいに、みずがたまってて、んんっ、びょういん、、｣
心配してラジオ体操もせずに和也の元に駆けつけた涼介。
和也の酷く弱った姿を見て動けなくなる。
｢あら、涼ちゃん来てたのね。和ね、病院にお泊まりしないといけなくなったからお昼には帰らないとなの。今のうちにたくさん顔見せてやって。｣
二宮のばばちゃんが涼介に優しくそう言う。
｢なんで急に悪くなっちゃったの？｣
｢涼といるの、たのしくて、はしゃぎ、すぎちゃった。｣
夜な夜なゲームしてたふたり。
無理が祟ったのだ。
｢ごめん、僕が夜遅くまでゲームしてたから…｣
｢気に、しないで？｣
これが2人の今年最後の会話。
｢和、あとでハガキ送ればいいでしょ？もう無理しないで。｣
隣の座席の遥が和也に言う。
和也は冷や汗をかいており、ずっしかめっ面だ。
遥の支えでシートに背中をつくと、目をつぶりながら一生懸命呼吸をする。
まるで蝉のように7日間、100パーセントの力で生きた和也。
来年の夏もまた彼らと遊びたい。そんな思いを強く抱いた彼は、次の夏のために長い時間をかけて治療に励んだ。
『新しい朝が来た 希望の朝だ』
翌年の夏休み初日。
｢涼介、もっと腕伸ばしなさいよ。｣
欠伸をしながら登場した波瑠。
その後ろには和也や遥、里依紗もいて、涼介の重たかったまぶたが一気に開かれる。
見るからに寝起きの、少し浮腫んでふにゃふにゃと柔らかい笑顔をうかべた和也。
目をまん丸にした涼介にゆっくりと近付いていく。
｢蝉が鳴いてる間は一緒に＿＿＿＿＿＿＿＿＿｣
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消費期限(プロフ) - ちえさんさん» ほんとに残念でしたよね〜💦二宮くんと太一くんのコメントがお兄ちゃんすぎて激アツでした😌 (9月5日 22時) (
レス) id: e1b4d7c7fb (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - DASH、見ました。あれは残念でしたね。時差で水量が増える川の怖さなんかも伝わると良いけれど。お話の兄弟たちも思いやりがあって、暖かいです。。 (9月5日 18時) (レス) @page32 id: 1ddc255e22 (このIDを非表示/違反報告)
消費期限(プロフ) - 個人的に、ほとんどの物事が『めっちゃいいな』より『なんか、いいな』ってのがベストだと思ってます。なので、智くんの曲流しながら読んで、そういう感想をもってくれたの、、とっても嬉しいです。 (7月24日 1時) (レス) id: e1b4d7c7fb (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - タイトルと同名の曲をBGMにして読みました。語彙力無くて申し訳ないけど『なんか、いいな』って感じた物語でした。 (7月23日 11時) (レス) id: a409136931 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：消費期限 | 作成日時：2023年7月15日 22時
