容赦がない祓い屋[的場静司] (ページ4)

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4『危ないオーラ』ページ4

[A]

結局話してる最中に
的場さんは他の人に呼ばれて行ってしまった。

後から夏目くんに聞いた話だと、
的場さんは妖にも人間にも容赦がない人だから関わらない方が良いとの事。

夏目くんは名取さんに
先程の妖の報告をするといって、行ってしまった。

会場までこの道を進めば大丈夫と言われたので
進んでいると、目の前から祓い屋と思われる男2人に話しかけられた。

「お、これは噂の式ではないか。」

「そうだな。
おいお前、その面の物を外してみろ。」

え、
目隠し外したら人間なのがバレちゃうよ。

首を横に降れば
生意気な式だと迫ってきた。

これは逃げた方がいいかな!?
慌ててUターンして走ったら、誰かに勢いよく当たってしまった。

その勢いで床に尻もちをついた。

A「いったぁ………」

的場「おや、また会いましたね。
この子は私の式です。手出ししないで頂けますか？」

「っち、名取の式じゃなかったのかよ。帰るぞ」

2人の祓い屋は帰っていった。
的場さんが助けてくれたんだ。

A「あの、
助けて頂き、ありがとうございました。」

的場「いえ。立てますか？」

手を差し伸べてくれたので
有難く掴ませて頂いたら

A「っ…………！？」

勢いよく抱き寄せられた。
え、ぇぇぇ！？

的場さんの胸板が目の前に!?
心臓の音がうるさい。

的場「おやこれは失礼。
勢いつけすぎました。」

そう言って離してくれた。

的場「貴方、的場一門に入りませんか？」

A「え、そんないきなり!?」

的場「貴方程の妖力が強ければ
きっと役に立つでしょう。どうです？」

A「ごめんなさい！
祓い屋には興味無いので失礼します！」

慌ててUターンして
会場へ走った。

的場「やはり面白い子ですね。」

断った理由は1つ。
妖怪を祓うことが嫌だからだ。

害をなす妖怪だけがいるとは限らない。

その後は夏目くんと名取さんと合流して
家に帰った。

家といっても私は両親が生まれてすぐ他界したため、今は一人暮らしをしている。

それにしても今日の会合、
色んな人がいたなぁ。

特に的場さんって人
顔立ちは整ってたけどなんかこう…危ないオーラを感じた。