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[不死川]
宇随と凛を護衛するため、
凛が寝ている部屋の前で待機している。
宇随「派手に浮かねぇ顔してんなぁ?」
不死川「あァ??」
宇随「あの継子の子が心配なんだろ?」
継子……Aの事か?
不死川「そんなわけねぇだろが。そもそもあいつには留守番させてるしなァ。心配することなんてない。」
宇随「留守番ねぇ。
だがあの子の階級は確か甲なはずだ。1人で鬼狩りなんてド派手に出来るんじゃねぇか?」
不死川「確かにAは実力がある。
だがあいつは………鬼の首を斬るための腕力がそこらの隊士よりねぇんだ。」
宇随「っ…………!?」
初めて動揺したな。
そうだ、Aを1人で鬼狩りに行かせなかったのは
鬼の首を斬る腕力が足りてねぇからだ。
身体が小柄な分、素早い動きなどは柱並みに出来るが、恐らく雑魚鬼の首を斬るのもやっとなんだァ。
不死川「雑魚鬼で斬るのが必死なら、1人で十二鬼月などに出くわしたら間違いなく首を斬る事は出来ねェ。だから俺がいつも一緒に着いてってやってるんだァ。」
宇随「なるほどな。派手に不死川の継子は愛されてるってことは分かった。」
不死川「はァ???」
こいつ今なんつったァ?
宇随「ったく不死川はド派手に不器用な野郎だなぁ。お前まだ気づいてないのか?
今のお前の目は、恋をしてる目だ。」
不死川「…………!?」
こいつ……宇随てめぇ。
薄々俺が気づいていた感情を蓋していたのに、掘り起こしやがったなァ??
不死川「っち!………いつから気づいていやがったァ?」
もう隠すのを諦めた。
今のこいつには嘘が通じねェ。
宇随「あの継子に呼吸を教えていた時からさ。」
不死川「大分前からじゃねぇか。」
宇随の野郎、そんな前から気づいていやがったのか。これだから勘のいい奴は嫌いなんだ。
そんな会話をしていた時、
鴉「カー!カー!
甲ノA、炭治郎ヲ庇イ重症ー!
下弦ノ弍ト対戦中!
近クニイル者ハ、北北東へ向カエー!」
宇随、不死川「っ…………!?」
甲のAだぁ!?
間違いなくあいつだ。だがなんでだァ!家で留守してろってあれほど言っただろーが!!
不死川「くっそ!!」
宇随「行け。不死川。
凛の事なら俺に任せろ。お前は継子の所に行ってやれ。」
不死川「っち!直ぐに戻るからここは頼む!!」
俺は北北東へ走りだした。
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美月(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!後、細かいようですが、厨房会議ではなく柱合会議ですよ! (2020年5月19日 15時) (レス) id: d560ff43cd (このIDを非表示/違反報告)
花月(プロフ) - こすもす。さん» わぁぁ!そう言って頂けると本当に嬉しいです(><)ありがとうございます!!最近更新が止まってますがまた書き始めて行くので是非楽しんで見てくださると嬉しいです!! (2020年4月24日 3時) (レス) id: 728947fc11 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす。 - 実弥推しになりそう、!めっちゃ話の内容好きです!作者様、書いてくれてありがとうございます! (2020年4月23日 0時) (レス) id: f30f25af72 (このIDを非表示/違反報告)
花月(プロフ) - 夢世_yumese_さん» あぁぁ!すみません!気づきませんでした。教えてくださってありがとうございます!! (2020年2月9日 13時) (レス) id: 728947fc11 (このIDを非表示/違反報告)
夢世_yumese_(プロフ) - オリジナルフラグ外しましょう! 違反報告される場合があります。 (2020年2月9日 13時) (レス) id: 093bdce514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花月 | 作成日時:2020年2月8日 18時