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23、ぬくもり ページ23

[A]



思ったことを伝えたら
男の子は一瞬安心した表情になり、
その後すぐにつまらなそうにして私に背を向け





累「そう。じゃあ早く帰りな。
夜は鬼がでるからまた襲われる。」





A「ま、まって!」





手を伸ばしたが、私の手は届かず
男の子は屋根に登って山に帰って行った。





ヒューヒュー






A「さむっ…」





もう辺りが真っ暗で、
風も強いので帰ることに決めた。








[累side]



女が三体の鬼に見事に勝った時は、
正直驚いた。



この子は今はまだ弱いが、
恐らくこれからもっと強くなると思った。





彼女は風が吹く中寒そうに体を震わして
地面にボロボロに落ちている着物を見ている。





寒いのか?



鬼である僕は寒さを感じないけど、
人間だと寒いと感じる気温なのかもしれない。




僕は1枚着物を脱ぎ、
彼女に向けて投げた。




彼女にやると言っても
風邪を引くからと言って僕に着物を返そうとしてきたから、強引に着物を着させた。




まぁ十二鬼月である僕の力より弱いから
思うがままに着せられていたけど。





諦めた彼女は笑顔になり





A「あ、ありがとう。とても暖かいです。
やっぱり優しい方ですね。」





なんて呑気に鬼の僕に言ってきた。




その無邪気に笑う笑顔が
僕の心を暖かくした。




何、この感じ。
懐かしい感じだ。







累「別に優しくない。」





この今の感情を悟られないように
否定をしたら、僕から優しさの感情が見えるとか言ってきた。




一週間前のあの時と同じだ。

僕を鬼狩りの柱から庇った時、
彼女は僕はほかの鬼と違うと言っていた。



その事を確かめるためだけに
今日ここまで来たが、聞いてみるか。





累「1週間前、お前は僕が他の鬼と違うって言っていたけどどうゆう意味?」




A「今もそうですし、
優しさの感情が伝わるんです。他の鬼からは感じ取れなかったけど、貴方からは感じます。
きっと本当は優しい方なのだと思いますよ!」





優しさなんて僕にはない。
僕は家族を恐怖で縛り付けるほどにむごいことをする。


でもこの女といると
いつもの僕じゃないような行動をとってしまう。



なんでだ?




ヒューヒュー





考えても分からないし、
彼女をこれ以上外にいさせて
風邪でも引かれたくなかったので、帰るように伝えて帰った。




もちろん彼女が屋敷まで
無事に帰るまでは後ろからこっそり着いて行ったけど。

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設定タグ:鬼滅の刃 , , 純愛   
作品ジャンル:恋愛
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花月(プロフ) - 川雪結愛さん» わぁぁ!すみません!全然気づきませんでした!ありがとうございます!直させていただきますね!更新の方も頑張っていきますね!! (2020年1月14日 16時) (レス) id: 728947fc11 (このIDを非表示/違反報告)
川雪結愛(プロフ) - 累大好き、可愛い。あ、冨岡さんの漢字間違ってますよ。富岡はありませんよ。対立違反の漢字も間違ってて隊律違反ですよ。(コソッ)更新頑張ってください!! (2020年1月13日 20時) (レス) id: a2a8195863 (このIDを非表示/違反報告)
花月(プロフ) - ゆうさん» 私も累くん大好きです!!根は優しそうですよね(///ω///) (2019年12月30日 1時) (レス) id: 728947fc11 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 累ーーーーー!!!!!!!もう累大好き!!ww根は優しいのよね...。大好き! (2019年12月29日 20時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
花月(プロフ) - muitirou?さん» 嬉しいコメントありがとうございます!!モチベが上がります(///ω///)更新頑張ってきますね! (2019年12月2日 0時) (レス) id: 728947fc11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花月 | 作成日時:2019年11月10日 15時

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