別世界で出会った鬼の少年【鬼滅の刃】【累】

3、ここはどこ ページ3

[A]



体が……重い。
目が開けない。




瞼を閉じたまま、
何か騒がしい声が聞こえる。



「こ、この子どうして
こんな所で倒れてるのかしら？」




「あの方に連絡した方がいいんじゃないか？
ほら、この側の屋敷の胡蝶さん。」




「そうね、彼女を呼ぶべきね。
私、呼んでくるわ。」






胡蝶さん？
誰だろう…聞いたことがない名前だ。



近所の人じゃないのかな？




そんなことを考えながらも、
早く目を開けて体を動かさないと……


そう思い
目を開こうとするけれど、



うっ………
どうしちゃったんだろう私。




目が開かない。
体も動かせない。




私が困惑していたら





「胡蝶さん！この子です。
ずっとここで倒れていて。」





胡蝶「知らせて頂いて
ありがとうございますね。

もしもーし。聞こえますか？」





聞こえる。
けど、口も動かない。



でも首は少しなら頷けた。
私は全力で首をほんの少し…


ほんの少しだけだけど頷いた。





胡蝶「良かった。聞こえてるようですね。
これは体に毒が少し入っているようです。

ちょっとまってて下さいね。
今薬を調合します。」





毒！？

毒と言う言葉に驚くが
体はピクとも動かない。




動けないまま
困惑してると、




富岡「この娘か。
街中で噂になっている倒れてる女とは。」





だ、れだ？
また1人男の人の声が聞こえてきた。





胡蝶「そのようですね。
どうやら体に毒が回っているせいで、
動けないみたいです。

でも大丈夫ですよ。
今薬を射ちますからね。」





チクッ！



A「いっ！………あっ」




声が出た！





胡蝶「はい。薬を射ち終わりました。
ゆっくり目を開けてください。」




そう言われて
目をゆっくり開けたら





A「っ…………！？」





目の前に
見たことのない女の人と男の人、
その他に知らない人達が沢山。




人だけじゃない。
周りの立ってる家とかも全然知らない。






A「こ、ここはどこ…」

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