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18、手助け ページ18

[累]



夜。




部屋の窓から差し込む月を見て、
1週間前の事を思い出す。





『この子は違うんです!!』





うっとうしい。
その言葉がこの1週間ずっと離れなかった。



あの女、鬼殺隊なのか?
いや、だとしたらなんで俺を庇ったんだろう。



仮に鬼殺隊だったとして、
あの女は剣を振れるような感じではなかった。





だとしたら、
いつか鬼に喰われてしまうだろう。




そんなすぐ死ぬかもしれない女のことを
考えたところで時間の無駄だ。




考えるのを辞めよう。

再び窓の外を見ると、
風が吹きこんできて、僕は一気に目が覚めた。






山の近くの街から
あの女の匂いがする。







こっちに向かってきてるのか?
どんどん匂いが近づいてきてる。






何故?
まさかこの山にまた入ろうとしてるのか。





だとしたら止めないと
兄さんの毒で蜘蛛にされてしまうかもしれない。






僕は自分のしてる事が
分からないまま、家を出た。






街につき家の屋根に登り周りを見渡すと
女の匂いが近づいてきた。




早速女は鬼から追いかけられて逃げていた。







見たところ腰に刀を付けているが、
持つ気配もなく、ただ怯えて逃げるだけ。






鬼と違って人間は体力にいつか限界がくる。
あの女もいずれは鬼に追いつかれて喰われる。






スパン!!







考えるより先に
僕は鬼の体を蜘蛛の糸で切り刻んだ。





鬼も復活する。
今のうちに早く逃げろ。





なんて心の底で思っていたら、
女がこちら側に戻ってきた。





何してるんだ!?
早く逃げないと
さっきの鬼が復活するっていうのに。





どうするか考えていたら、
鬼が襲いかかってるというのに
女は目を瞑りだした。






何してるんだ!






累「血気術 」





糸を出して僕が攻撃する前に






A「桜の呼吸 壱ノ型 桜紋筋!」







ほんの一瞬の出来事だったが、
鬼の首を斬った。





あの女、呼吸を使えたのか?
いや、斬った後のあの達成感の反応を見る限り、
今日が初めてだったのか。






女を見たところ、
鬼殺隊の隊服は着ていない。



でもあの様子じゃ恐らく鬼殺隊だろう。





まだ階級も下だろうけど、
さっきの太刀筋を見てわかった。





今は弱くてもこれから強くなりそうだ。
あの女は。





そんなことを考えていたら、
鴉が1羽女に何かを喋りかけ、
女は指示されたかのように走っていった。





気になって
僕はその後をつけて行った。

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設定タグ:鬼滅の刃 , , 純愛   
作品ジャンル:恋愛
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花月(プロフ) - 川雪結愛さん» わぁぁ!すみません!全然気づきませんでした!ありがとうございます!直させていただきますね!更新の方も頑張っていきますね!! (2020年1月14日 16時) (レス) id: 728947fc11 (このIDを非表示/違反報告)
川雪結愛(プロフ) - 累大好き、可愛い。あ、冨岡さんの漢字間違ってますよ。富岡はありませんよ。対立違反の漢字も間違ってて隊律違反ですよ。(コソッ)更新頑張ってください!! (2020年1月13日 20時) (レス) id: a2a8195863 (このIDを非表示/違反報告)
花月(プロフ) - ゆうさん» 私も累くん大好きです!!根は優しそうですよね(///ω///) (2019年12月30日 1時) (レス) id: 728947fc11 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 累ーーーーー!!!!!!!もう累大好き!!ww根は優しいのよね...。大好き! (2019年12月29日 20時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
花月(プロフ) - muitirou?さん» 嬉しいコメントありがとうございます!!モチベが上がります(///ω///)更新頑張ってきますね! (2019年12月2日 0時) (レス) id: 728947fc11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花月 | 作成日時:2019年11月10日 15時

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