別世界で出会った鬼の少年【鬼滅の刃】【累】

15、休息 ページ15

[A]



ﾁｭﾝﾁｭﾝ!!




A「ん〜っ、もう朝か。」




髪の毛をとかしながら
起き上がると、
枕元に桜のイヤリングが置いてあった。





A「あれ？これ昨日那谷蜘蛛山で
落としたやつじゃ…。」





なんでこんな所に？



もしかして、
冨岡さんが拾ってくれたのかな？


でも昨日私が断ったら了承していたし…




一体誰が届けてくれたんだろう…
考えていたら




鴉「カー！カー！
怪我ノ状態ハドウダ？」





A「あ、鴉さん！
1日しか経ってないのに、
もう肩がピンピンします!!」




しのぶさんの薬が凄い効果あるのかな…
すごい、これなら明日には訓練出来そう!!






布団から起き上がろうとしたら、





バタン!!






急に襖が開いた。






冨岡「まだ怪我が完治してない。
やるのなら、怪我を治してからにしろ。」





なんて当たり前のように
立って言ってくる富岡さんだが……






A「いやちょっと待ってください!?
冨岡さん！ここ女の子の部屋なんですよ!?
デリカシーって知ってますか！
てかいつからいたんですか!?」






冨岡「今さっきだ。
Aが起き上がる音が聞こえたから入ってきた。」






A「で、でも！もうほら見てください！
肩がピンピン………っていでぇ!!」





見せつけるように
肩を思いっきり回したら、ピリピリ!!っと
神経が鳴る音が聞こえて激痛が走った。






肩を押さえて痛がる私を見て
冨岡さんはいつの間にか私の前にきて、
テキパキ私を布団の中に戻し、掛け布団を掛けた。






え！一瞬すぎて見えなかったよ!?





冨岡「治りは早いみたいだが、
今日だけは休んでおけ。
明日傷が痛まなかったら訓練に参加しても良い。」





参加の2文字に胸が飛び跳ねた!!





A「は、はい!!今日は休ませておきます!!」






冨岡「そうか。」







と、それだけ言って
冨岡さんは部屋を出ていった。







明日から訓練開始だー！楽しみ!!
一日だけでも竹刀を握れなくて
体が拒否反応を起こしそうなのだ。





早く明日にならないかな〜
そんなことを考えていたら
イヤリングの件についてすっかり忘れてしまった。

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