別世界で出会った鬼の少年【鬼滅の刃】【累】

13、説教 ページ13

[A]



夜。



手当の後
蝶屋敷の庭に富岡さんに呼ばれて着いてきた。





富岡「何故あの時鬼を庇った。
1歩間違えれば喰われていた所だったんだぞ。」





A「す、すみません…
どうしてもほって置けなくて。」





あの男の子からは
すごい寂しさと後悔を感じたのだ。


あんなに小さいのに、私と同じくらいなのに
小さい体で抱えきれない程の感情が伝わってきた。






富岡「鬼は元々人間だった者が多い。
人間の頃の記憶があるからこそ、
そのような感情が伝わったかもしれないが。

Aの言ってた感情が本当であれ、
俺はこれからも鬼の首を容赦なく斬る。」






A「は、はい……」




どんどん落ち込んできて
気分が下がってくると、

富岡さんから言いすぎたと、
焦る感情が伝わってきた。






富岡「まぁ今回は初めての任務だったし
無理はない。

今後気をつければ問題ない。」






きっと励ましてくれてるんだろうな…


私もいつまで経っても
落ち込んでられない!!






A「はい！傷が治ったら
私も訓練して戦えるようになりたいです！」





富岡「その調子だ。
きっと立派な剣士になれる。
傷が治ったら教えてやろう。」





富岡さんが師範に!?
柱自ら!?なんてありがたいんだ。





A「是非、お願いします！」





ニコッと微笑んだら
富岡さんは私の顔を見て、
何か気づいたように私の耳に手を伸ばし





富岡「桜の飾り、付けていなかったか？
片方外れてる。」






A「えっ…」






耳を触ると、
確かに片方だけ桜のイヤリングが無くなってた。





きっと那谷蜘蛛山に
落としてしまったのだろう。





富岡「明日探しに行ってくる。」





A「あ、大丈夫ですよ！富岡さん。
ただの飾りなので。」






たまたま学校帰りにお兄ちゃんとおそろで買った
イヤリングなだけで、

ちょっと気にっていたからショックだけど、
全然気にしてない。


他にもお揃いの物はあるしね。
1個くらい大丈夫。






富岡「そうか。もう夜遅い。
早く寝て肩の傷を治すことに専念しろ。」






A「はい！ありがとうございます！」






そこからは
富岡さんも自分の屋敷に帰り、
私は自分の部屋の布団に横になった。





今日はいろいろな事あったけど、
これから頑張らないと。





あの男の子のことも
少しまだ心配で気になるな……





そんなことを考えていたら
眠ってしまった。

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