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That's enough. ページ11

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『《 求めてるのはこういうのじゃない 》』



「....。」



『 《 なんで出来ない?
今まで散々、いいデザインを描いてきたじゃないか


...パリコレは、Aには早すぎたんだな。

デザイン監修は違うやつに頼むよ。



Aは、

もう、いい。 》』









「ーーっ、!!」









はっ、と頭を上げれば、


顔の下にあった白紙のままのスケッチブックがヨレていて、





「....ゆめ、?」




、私寝ちゃってたんだ。





あまりにもリアルだった夢に心拍数は速いまま治ることはなく、額にもうっすらと汗をかいている。


現実になったらどうしよう。

いや、このままだったらきっとなる。




「....っ、」




不安に押しつぶされそうで、苦しくて堪らなかった。






『なぁ、』


「っ、!」





いきなりドアの外から聞こえた低い声に、また違う意味で心拍数があがった。






『 A?ここに居るん?』







....流星?






ーーガチャ、



『あ、やっぱり居った』




そこには私を見つけたからか嬉しそうにフワっと笑う流星がいて、私のところまできて目線が合うように屈んできた。





「、でていったんじゃなかったの?」



『ん?あぁー、、

冷蔵庫に何もなかったからスーパー行ってきてん』



「ぇ?」



『いつもAが作ってるからさー?たまには俺も作ったろうって思って。』



っていうか、居留守すんなやぁー

と、ヘラヘラ笑いながら軽くデコピンをしてくる。



「、ぃたい」



『ふはっ、ごめんごめん。
そんな泣かんでもええやんかぁー』




そこで初めて、自分の頬に涙が伝っているのに気づいた。

決して、デコピンをされたからじゃない。


ふと、視線を下げた先に写るヨレたスケッチブックは、私が流した涙によって滲んだ跡がたくさんあって。




気付いてしまえば止まることはなく、どんどんと溢れてきてしまう。

Charm→←Terrible



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菜那香(プロフ) - コメントさせていただきます。もう、かれこれ5回は読みました…(笑)本当にこの話が好きすぎて...。自分に自信がなくなった時や、自分の夢について考える時に、これを読んでます!本当にいい作品をありがとうございます!これからもずっと愛読させていただきます。 (2017年9月10日 22時) (レス) id: c1db9a1b15 (このIDを非表示/違反報告)
羽莉(ふわり)(プロフ) - ゆきさん、完結おめでとうございます!お疲れ様でした。とても素敵な作品でした。少しのすれ違いに胸をキュッと締め付けられ、いくつもの運命に作品を読む手が止まらなかったです。恋がしたい、純粋にそう思えるお話でした。トキメキをありがとうございました。 (2017年6月10日 16時) (レス) id: 80b4bfddb5 (このIDを非表示/違反報告)
西川みづき(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです!続篇が気になります! (2017年6月10日 9時) (レス) id: 8afed27b6e (このIDを非表示/違反報告)
みさみさ(プロフ) - 続編観たいです。 (2017年6月10日 3時) (レス) id: 87a81c8cc7 (このIDを非表示/違反報告)
みいりゅせ(プロフ) - はじめまして!主人公の気持ちも流星の気持ちもなんとも言えない感じですごく伝わってきました!お話の更新大変だと思いますが楽しみにさせていただきますね! (2017年5月30日 20時) (レス) id: 5a8703f3f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2017年3月31日 21時

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