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翌朝、鏡を見れば
昨日泣いたせいで少し腫れている瞳
大毅くん、大丈夫だったかな...
申し訳ない気持ちと
お父さんには太刀打ち出来ないもどかしさと
きっと、今日学校に行かないことで流星くんものんちゃんもお父さんが帰ってきたことが分かるだろうし、
また2人にも心配をかけるんだと思うと気持ちはどんどん重くなっていく。
とりあえずパーティーの準備をしなければと、重い身体をあげてヘアメイクに取り掛かった。
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『瀬名様、大変お世話になっております』
『お嬢様もすっかり大人になられて!』
『お父様はお忙しくて寂しいでしょう?』
瀬名『日本に1人で置いてますけどやっぱり心配でね。でも毎日連絡もくれるし、しっかりやってると思いますよ』
昼の会食も終わり、今はお父さん主催のパーティーで挨拶周り
淡々と嘘ばかり並べていくお父さんにはむしろ関心する。
毎日連絡なんてしたこともないし、心配だってしてないくせに。
?『瀬名さん。この度は弊社のニューヨーク新店舗がお世話になって。』
瀬名『あぁ、神山さん。』
「ーーぇっ、?」
今日初めて、自分の意思でお父さんの顔を見上げたと思う。
だって、聞いたことある名前で驚いたから。
でも初めてご挨拶する方にはビジネス話が終わるまで、1歩下がっていなければならない。
だから「神山さん」の顔はまだ見えないし、自分の知ってる神山先輩の声では当然ない。
瀬名『ウチのパーティーは初めてだったね。
新店、凄い賑わってると聞いたよ。あのビルもちょうど新しいし、これからもどんどん盛り上げてほしい。』
神山『また海外に店舗を増やす時は、是非お力添えを頂ければ嬉しいです。』
瀬名『もちろん!ウチのビルならいくらでも』
神山『あ、そうだ。智洋、挨拶しなさい。
うちの息子の智洋です。見ての通りファッションが大好きで...(笑)
ちょっと見た目は派手なヤツですが、センスはいいと父親ながら思ってます。』
神「初めまして。父が大変お世話になっております」
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RUi(プロフ) - なんか、泣けましたァァ (2016年11月6日 15時) (レス) id: 419c296187 (このIDを非表示/違反報告)
* ゆき *(プロフ) - ゆのさん» コメントありがとうございます!まだまだもどかしい感じが続くと思いますが、完結までよろしくお願いします(*^^*) (2016年10月15日 9時) (レス) id: c3e5c14128 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - こんにちは、初めてコメントさせていただきます。彼らの主人公へのとっても繊細な気持ちが伝わってきて、胸がキューッてなります。大好きな小説です。更新頑張ってくださいっ!楽しみに待ってます! (2016年10月12日 23時) (レス) id: e424464aab (このIDを非表示/違反報告)
* ゆき *(プロフ) - 藍葉さん» 嬉しいコメントありがとうございます!楽しんで頂けるように頑張ります! (2016年9月4日 21時) (レス) id: c3e5c14128 (このIDを非表示/違反報告)
藍葉 - さすが、”ゆき”さんですね♪毎回、面白い話を作ってくださって嬉しいです。これからも素敵な作品を作って頑張ってくださいね♪8(*^^*)8 (2016年9月3日 9時) (レス) id: ebfda1f5c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2016年9月3日 2時