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story… ページ16
「ただいま.」
また帰ってこないへんじ。
これがお兄ちゃんいた頃は おかえり って返ってきた。
お兄ちゃんは嫌いだけど好き。
本当はね優しかったんだ。お兄ちゃん。
ただ親の前では…うん。
だからお兄ちゃん居なくなった時
正直大泣きした。
辛くて悲しくて。
命って自分のためだけじゃないよね。
誰かが生きるためにあって、誰かの役に立つためにいるんだよね。
人はさ死 ぬ間際に誰もいなかったら辛いけど
自分を必要としてくれてると思ったらさ
まだ生きたいって思うんだと私は思ってる。
生きてればさ後悔ってつきものじゃん。
私だっていままで沢山後悔してきた。
でも、もう後悔してらんないよね。
だって─ 一年経ったら死 んじゃうもん。
悲しくないの？って言われるけど
そりゃ辛いし怖いし悲しいし。
でもそんなこと言ってらんないんだよね。
今は前を向いて生きるので精一杯。
余命より長く生きるかも知んないし
それより前に居なくなるかもしれないし。
いずれにしても私が居なくなる時
誰かに愛されてる人間になりたい。
私はそう心に決めたから＿＿
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作者名：のぐちゃあ | 作成日時：2017年4月30日 12時
