明日も明後日も…君を

フード付きパーカー ページ4

自分の家よりも居心地が良くて、心が安心しきっている。






拾ってくださったのは川村壱馬さんって人





そろそろ話さないと






『あの…』




壱馬｢ん？｣




『私、自分の家が嫌いです。』






なんで、こう言ったのかは分からない。






壱馬｢それで？｣



それで…






『拾って下さりありがと…』




壱馬｢あんな、泣きそうな目で見られたらな｣




嘘でしょ…





壱馬｢いつでも連れ去ることだってできるんだよ？｣





手を握られた。







壱馬｢いつでも助けを求めろよ。すぐに助けに行く。｣





いつでも？



夜でも？







『本当に？』




壱馬｢約束。｣





手を差し出され、勢いで手を重ねた






壱馬｢そんな格好だと目立つから、このパーカー着て？｣





そう言われ、黒のパーカーを渡され、ワイシャツの上から着た。






すごい暖かい…







壱馬｢なぁ、悩みとか吐き出してみ？｣






『寂しい。息苦しい…』





また自然と涙が出て仕方なかった、






今までのことを話すと






壱馬｢お嬢様も大変だな。辛くても笑っていなきゃいけないから｣




優しく、頭を撫でてくれた






こんなに心が軽くなったのはいつぶりだろ…





壱馬｢なぁ、名前教えて？｣






え。名前言っていなかった…？




『春樹Aです。一応、高校２年生です。』




壱馬｢なら、俺と同い年じゃん！｣

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