アップルパイ (ページ6)

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先輩について夏喜side ページ6

涼太さんに指定された所に部活終わりに急いで行った

夏喜｢あの。｣

涼太｢じゃ、どこから聞きたい？｣

どこから聞けるのか…

夏喜｢A先輩はいつも愛想が良いというか…

誰にでもいい面をしているんです。それって、随分前からですか？｣

なんで？他に聞くことあったのに

涼太｢それは昔から厳しくしつけられたから。｣

厳しくしつけられた？

夏喜｢それって、ご両親が厳しかったんですか？｣

涼太｢そうじゃないよ。昔、Aだけが祖父母に育てられていたからなんだよね。｣

…え？

夏喜｢そうなんですか？｣

涼太｢Aが女の子ってことだけあって、祖父母が厳しく育てていつでも嫁げるようにしたんだよ。まだ小さな子供に。｣

え、それは…やばそう。

涼太｢一方、俺は祖父母に随分甘やかされて育ったからそれだけでもイラつくと思うし、それに加えて、周りと比べられていたから比べられない俺を嫌っているんだと思う。｣

あー、辛うじて辻褄が合う。

夏喜｢Aさんって利用されやすいんですよね…｣

涼太｢は？なんやそれ。｣

え？この人知らなかったの？

夏喜｢この前、A先輩に頼った先輩達が｢アイツは超いいコマ｣、｢あんな女に引っかかる男とか馬鹿だろ｣って…｣

涼太｢ソイツらの顔、覚えとるか？｣

え？何する気？

夏喜｢覚えてますが。｣

涼太｢後でちょっとソイツら絞め○させて。｣

…シスコンじゃないんすか