言わせて? ページ8
あのさ、嫌いなら普通行かないじゃん?
『来ちゃいました。』
なんで行っちゃうんだろう
壱馬「待ってた。」
この生活が始まり1ヶ月
ほとんどお互いのことを知ってしまった。
『うん。あ、今日美味しそうなケーキ買って来て…』
そう言うと目を輝かせて案内してくれた。
壱馬「毎度ありがとなー」
なんか、可愛い
壱馬「A、すーき」
『そうですか』
なんか、会う度そんなことを言われたら嬉しい
『…あの、』
この人の笑顔、なんか、上辺とかって思っていたけど違うね。
『そうだ。もし良かったら、この絵の感想貰えないかな?』
そう言うと、覗き込むように見て
壱馬「デザイン画?」
『うん。川村さんに聞いてみたくて…』
壱馬「この、ブレスレットって、男性用?」
頷くと、まじまじと見つめた。
壱馬「これ、女性用も作ってみたら?ペアルック?みたいな感じで。」
ペアルック…
川村さんの手を見ると綺麗な指輪が付いていた。
『その指輪…』
壱馬「あぁ、これ?彼女から貰った。」
…何この感じ…最悪な感じ…
まぁ、自分が手の届く相手じゃないよね…
壱馬「なーんてね。これ、先輩から誕生日に貰ってさぁ、彼女なんて中学生の頃から出来てないわっ!」
良かった。そう思った自分を殴りたい
『意外だね。すぐ出来ると思うのに。』
壱馬「そーか?性格に難があるからかな?」
ないよ。
きっと。他の女性からしたら
『壱馬ってさ、同性とキスしたことある?』
ただ単に興味があった。
私はある。高校の時に仲良かった女の子からキスをされた。
壱馬「ないなぁ…Aは?」
『ある。高校の時に仲良かった女の子から。』
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作者名:美波希 | 作成日時:2019年9月1日 17時