好きじゃないもん (ページ18)

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年越しページ18

『川村さん…』

カウントダウンライブはいかんよ。

しかも隣は璃だし…

『もぉ…帰りたい』

璃｢THE RAMPAGEのパフォーマンスだけ見たら、すぐ傍に行こっか｣

相変わらず、優しい

本当にそういうところ好きだし

璃｢A？私ねー、THE RAMPAGEの陸さんと付き合ってるの｣

『そうなんだ』

案外驚かないものなんだな…

『璃にはお似合いじゃない？』

璃｢…Aも新しい恋、踏み出してよ。｣

新しい恋に踏み出すのが怖いの。

璃｢もう、未練なんかないんだよね？｣

未練しかないよ。

『考えておく』

今でも璃との思い出が蘇って、またこうやって話したいとか璃と色々なことをしたいなんて思っているんだよ。

ライブは頭の中にも入らず、棒立ちのまま終わった

『もう、年越し…』

璃｢じゃあね。｣

会場には私以外誰もいない

自然と涙が零れ落ちて…声も出せずに泣いた

すると優しく包まれた身体。

多少汗臭くなっているが優しい香水の匂い

久しぶりに嗚咽を漏らしながら泣き始めてしまった

『川村さん…』

壱馬｢もう話さなくていいから｣

強く抱き締められ、そのあと

強引と言える彼からのキスが落ちた

『んっ…』

壱馬｢もっとしてもいい？｣

首を振ると

壱馬｢なら、ずっと抱き締めてる。｣