嫌だ ページ2
朝起きると息の仕方を忘れる日が何日も続く。
色々なものを準備した時、ウォークマンを取り、イヤホンをセットして音楽を聞き始めた。
今日はデザインだけ。
イヤリングを耳につけて、軽くアイメイクをしてリップを塗って…
ブスなのは変わらないのにね
部屋を出て、1人でカフェに行った。
そこのカフェはなんか、お店にいるおじさんが優しくて…
ドアをゆっくり引くとおじさんに
『まだやってませんか?』
そう聞くと
おじさん「Aちゃんが来たなら開けるよ。今日はデザインだけ?」
『そうですね』
私、このお店の中ならイヤホンを外せる。
『…いつもの席は行っていいですか?』
おじさん「あそこはAちゃんの特等席だからいつでも行っていいよ?」
いつもの人目につかない席に向かってスケッチブックを広げる。
手を走らせる
机を見た時、私が付けているイヤリングが置いてあった。
…これ、私のじゃないよね?
私の耳には付いているから…
別の人の?
紅茶を置きに来たおじさんに聞こうと思った。
『…あの、このイヤリング』
おじさん「ん?あ、これ、かずまくんのだー。この机に置いていたの?」
『はい。』
おじさん「ありがとう!!お礼にミントティーの茶葉かカモミールティーの茶葉どっちが欲しい?」
そう聞かれて、「ミントティー」と答えた。
かずまくん…ね。
547人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美波希 | 作成日時:2019年9月1日 17時