兄妹兼恋人

兄妹兼恋人 ページ5

陸side




忘れて?







忘れられるわけないでしょ。









だったら、いいね。


陸｢俺、馬鹿だから無理だね。｣






『あ、お腹すいた。なんか、食べてから帰ろ？』



なんで、話そらすの。






『何食べる？』







メニューを差し出した君の手を掴んでしまった。







『っ！』






あ、驚いている。






陸｢…っ。ごめん。なんでもない。何食べようか。｣







どうしよう、コイツは仮にも兄妹だぞ。








兄妹なのに…





ダメだ。理性を保て。





『ねぇ、大丈夫?』







陸｢大丈夫。で、どれ？｣





『…人の話ぐらい聞いて。ちょっと、トイレ行ってくる。』







Aがトイレに言った時に男二人がAの後を追うように着いて行った。








Aは保育園から女子しかいない環境で育った。







もしかしたら、事件に巻き込まれるのではないかそう思い、着いて行った。







そこで見たのは男に男子トイレに連れ込まれそうになっていた所。





A。ごめん。








兄妹っていう関係続けられないから。





Aの腕を引き、Aの唇にキスを落とした。







陸｢俺の恋人に手ぇ出す暇あるなら、そこら辺に転がっている雌豚に出してろ。きたねぇ手で触んじゃねぇよ。｣






威圧をかけたのはダメだと分かってる。







ただ…








Aを傷付ける男は誰であろうが許さない。







その男二人は逃げて行った。






Aを見ると顔が真っ赤。






初キスじゃないんだからいいだろそう思っていた。






ただ、その時は好きな人にキスをされたのは初めてだったらしい。




それが現在に至るんだけど、告白はまたいつかね。

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