雪なんか、溶けなきゃいいのに (ページ7)

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柔らかな奇跡ページ7

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コンビニでサンドイッチを選択した時に樹は飲み物をじっーと見つめた。

何か飲みたいのかな？

『なにか飲みたいの？』

樹｢いや、…これ。｣

そこに描かれていたのはとても有名なリラックスしすぎているクマ。

『おぉ、可愛い～！』

昔、このキャラクター好きでよくクレーンゲームで取っていたなぁ～(笑)

樹｢これ、可愛い｣

キャラメルラテとコラボしているのか

いや、ブラックコーヒーも

この2点を買うと着いてくるのか

樹｢どうしたの？｣

『これ、買おっか！』

樹｢え？！｣

腹に背は変えられない!!

あと…樹はたまごのサンドイッチが好きだったはず。

会計が終わった時に外にいた樹

樹｢ごめんね？全然お金…｣

『いーの。ほら、早く家行くよ！』

低くなった声。

樹｢A？｣

あ、

やばい、普通にいい声すぎる。

『なーに？』

樹｢手。繋いで。｣

『は？！』

そして、強引に握られた手

手、全体に冷たさが広がる。

樹｢…暖かい｣

ポケットに入れる姿を見て泣きそうになった。

あの日も…こんなことしたなって…