王子と王子 (ページ6)

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高校生活ページ6

ネクタイを巻き、白いニット電車に乗りイヤホンで音楽を聞きいていた。

めっちゃ、見られてる。

窓越しに目が合い、｢あの子達だったのか…｣そう思い、お辞儀。

電車を降りるとさらに見られてる気がする。

『…スクールバスどこだっけ…』

学校に行くためのスクールバスがどこにあるんだ？

キョロキョロしていると後ろから肩を叩かれた。

『ん？』

そこにいたのは昨日の白雪姫みたいな子

？｢こっち。｣

そう言われ手を引かれバス停まで連れて行ってくれた。

『ありがとうございます。』

？｢いきなりすみません。そろそろ、バス来ると思ったので…｣

うん、やっぱり、可愛い子

『助かったです。』

同じ1年生

俺より5cm以上小さい

可愛い女の子

ポケットに入っていた飴を彼女に渡すと

ニコッと笑い

？｢ありがと。｣

そう言った。

『名前、なんて言うの？』

？｢あ、登坂です。登坂希。｣

登坂希

『岩田Aです。よろしく。』

バスに乗った時、のんちゃんが座り俺は立っていた。

希｢入学式の時から話題でしたよね｣

『え、んなの？』

希｢うん｣

『初耳すぎる。ってか、のんちゃんは可愛いって思うんだけど』

学校前に着いたのかドアが開き、降りる時に彼女の手を掴み、エスコートをした

希｢女の子らしくいなさいって、お母さんに言われてた影響でさ(笑)｣

あ、俺と同じ感じか

『なんか、分かるわ。俺とは逆になったんだね。』

希｢どういうこと？｣

『女の子らしくいなさいって言われて、男らしくなってしまった人間』

希｢女の子って難しいね。｣

『まぁな。』

後ろから走ってくる音

夏恋｢Aーっ！おはよっ！｣

そして抱き着かれる。

『はよ。今日はポニーテールか。めっちゃ、可愛い』

夏恋｢えへへっ(笑)Aのためにしてきたぁ！｣

『わざわざ？本当に可愛いなぁ。』

夏恋の頭を撫でた。夏恋はのんちゃんに対して、

夏恋｢この人、女だよ？｣

そう言ったけど

希｢知ってる。だって…Aちゃんのこと知ってたから。｣

『は？』

希｢Aちゃんのお兄さんと私のお兄さん、同級生で仲良いから(笑)｣