甘くて爽やか (ページ17)

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甘くて好きページ17

今週の日曜日、連れてこられたのは素敵な家のような所だった

『ここって本当に大丈夫なの？』

樹｢大丈夫。ケンチさーん、やっほ。｣

ｹﾝﾁ｢おぉ！樹、いらっしゃい(笑)…彼女かぁ？！全く、この前も女連れてきやがって｣

女、連れてくる？

樹｢うるせー(笑)あ、なんか、手伝えることある？｣

私の心の中で｢女連れてきやがって｣というワードが引っかかってしまった

樹｢Aちゃん、大丈夫そう？｣

『え？…』

藤原さんは笑って

樹｢これから、アイスクリームを作るんだけど手伝って貰える？｣

アイスクリームを作る…？

『どうやって？』

樹｢ここのお店の仕込みなんだよね？｣

そうだったんだ…

『エプロンとか三角巾とか必要だったじゃん…』

樹｢大丈夫。あるから。でも…髪を結ばなきゃだから、こっちおいで。｣

そう言われベンチに座ると彼の大きい手が髪に触れた

『…っ』

そして、編み込みでヘアセットして貰えた

樹｢可愛いじゃん。｣

勘違いするかも…

ｹﾝﾁ｢樹～、今日はバニラとキャラメルよろしく｣

樹｢はーい｣

するとエプロンをし、仕込みを始めた。

甘い匂いがとても癒される

樹｢これで仕込み完了。あ、ケンチさーん｣

ｹﾝﾁ｢どうした？｣

樹｢アイス食べたい｣

ｹﾝﾁ｢…そこの金髪の女の子は食べたい？｣

そう聞かれて咄嗟に頷くと

ｹﾝﾁ｢よし！じゃあ、君にだけ特別サービス！樹、お前は自分で買え(笑)｣

樹｢ケチ(笑)まぁ、買うけど(笑)｣

ケンチさんから渡されたアイスはバニラだった

『美味しそう…』

ｹﾝﾁ｢美味しいんだよ。｣

1口、スプーンで掬って食べると冷たさと甘さが喉と口の中に広がった

あ、甘くて好き