慎×希 ページ25
希side
眼鏡を掛け、制服をしっかり着て…いつものようにスカートは膝下。カバンをしっかり持って、家を出て
いつものように学校に向かう
地味な私はクラスメイトに馴染めない
今日もクラスに着いて、自分の机の所にいるクラスメイトに注意もできない。
すると後ろからいつも派手な髪色と校則を破った長谷川慎さんが
慎「おはよう!なぁーなぁ!こっち来て話そーよ。」
そう言って、注目を引いた。
私の机の周りを囲む人はいなくなった。
心の中で長谷川さんにありがとうとお礼を言って座った。
本を読んでいると何か視線を感じた
少し当たりを見渡したけど気配はない
希「…?」
気のせいか。
慎「…」
放課後になり、家に帰る時にまた感じた視線
希「…?」
何だろ。
すると、いきなり後ろから肩を叩かれて
振り向くといたのは長谷川さんだった。
視線って、もしかして長谷川さん?!
いや、違うか。
希「え…何ですか…」
怖い…怖い…
慎「大丈夫?何もされてない?!」
希「え?」
何もされてない?
え?
希「どういうことですか?」
慎「坂東さん、グループLINEに不審者情報馬鹿みたいに入っていたから。」
それだけ?
希「私なんかが狙われないですよ。」
慎「坂東さんさぁ?いっつも1人だし、いっつも俯いているから。」
この人、観察力ある…
慎「あとは、原石だから!」
原石?何それ?
希「まぁ、いっか。」
慎「じゃあ、2人で帰ろ!」
…は?
希「ちょっと待っててください。」
急いで学校に戻り、制服を何となく着崩した
スカートを折って、膝上10cm眼鏡を外して…
ベースメイクはやっているから、アイメイクとリップ、チークをのせた。
そして、思いっきり走って長谷川君の所に行った
慎「…かわい」
希「さすがに嫌ですよね?!あの地味な女と並んで歩くの」
フルメイクなんて…久しぶりにやった(笑)
慎「行こ!早く」
そう言って、手を握るから思わず止まってしまった
慎「ねぇ、坂東さんのこと落としてもいい?俺、もう坂東さんに落とされちゃったから」
可愛い笑顔の裏には悪魔のような人が隠れているのだろう。
17人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美波希 | 作成日時:2020年9月5日 8時