涼太×希 ページ13
希「…バカ」
久しぶりのデートなのに涼太くんは携帯ばかり見ていたから、1人で遊園地を回ることにした。
1人で回るのは寂しいし、つまらない
雨が降りそうなのに傘も持ってきてない、私の方がバカかも。
涼太くんと回りたかった。
悔しいけど回れなさそう…(笑)
上を向くと頬に落ちた雨。
1粒落ちたと思ったら、強く降って足早に雨宿りをするために走る人達。
私も早く行かなきゃと思ったけど、なんか足が進まない
せっかく、服も新調して…髪も整えて…メイクも珍しく頑張ったのに勿体ないかもしれない。
でも、見せる人と離れたから意味がない(笑)
すると急に頭に当たっていた雨がやんだ。
上着で濡れないようにしてくれている涼太くんがいた。
涼太「お姫様。勝手に離れちゃダメですよ?」
離れちゃダメ?
希「なら、涼太くんは何でスマホばっか見ていたんですか?それって、時間の心配しているんですか?!」
涼太「そういうことじゃない。」
希「なら、どういうこと?!」
涼太くんは手を引いて、走り出した。
涼太「時間の心配よりも天気の心配してた。せっかく希がこんな可愛ええ服やメイク、髪しとったから。
雨に濡れてせっかくの可愛い希が台無しになって欲しくなかっただけだったんだけどごめんね?不快にさせちゃって」
私の勝手な勘違いだった…
希「ごめんなさい。勘違いしちゃって」
涼太「うんん。でも、ちょっと台無しになっちゃったから…
そうだ!俺に全部任せてくれない?」
すると、遊園地を出て明らかに高級そうなお店に入り、色々服を選び全てを完璧に自分が変わったようになった
希「これ…」
服は透明感がある花柄ワンピース
靴は薄ピンクのレースのヒールが高いパンプス
髪はタンバルモリの髪で耳には紫の蝶をモチーフにしたピアス
メイクはかなり濃い色のリップでまとめられたものだった。
涼太「ごめんな?希の好きな感じじゃないやろ?」
希「好き。びっくりしただけだよ(笑)まさか、こんな風になるとは…」
すると、手を握り…
涼太「これからの時間は大人のようなデートしよか?希が行きたいって言っていた美術館行って、今日は俺の家に泊まって欲しい」
…彼はやっぱり大人だ
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作者名:美波希 | 作成日時:2020年9月5日 8時