翔太×希 ページ2
家に帰り、最後のお願いを聞いた。
希「最後のお願いは?」
翔太「のんちゃ、キスしたことある?」
セクハラ(笑)
まぁ仕方ない
希「したことないです。」
翔太さんは目を合わせ
翔太「俺も。1回でいいから好きな子とキスしたかった。」
希「そっか…好きな人いました?」
すると
翔太「いる。でも、俺はその子にキスはできない。」
幽霊だからね…
希「できないかできるかは自分で確かめてみないとですよ?」
翔太「じゃ、遠慮なく」
そして近付いてきた翔太さんの顔。
そして重なるようにキスをした。
ただ、私には冷たいものとしか感じられなかった。
翔太「のんちゃ、今までありがとう。
ずっと、ずっーと好きだったよ。」
そう言って彼は消えた
私のファーストキスは悲しく残酷なものだった。
そんな出来事が起きたのは2019年の4月23日
彼の誕生日だった。
そんな彼が亡くなって今年で3回忌
私は今でも貴方を待っています。
私の家にある造花の向日葵。
その向日葵が太陽の方を向いた時、
家のインターホンがなる音が聞こえ、ドアを開けると
彼と瓜二つの爽やかな笑顔を纏う人。
希「しょ…翔太さん…?」
?「え?名乗ったっけ…まぁ、いいや!隣に引っ越してきた、萩尾翔太です!」
この人はきっと違う人
でも
雰囲気が似ている彼は…
翔太「お名前伺っても…」
希「あっ!坂東希です!」
翔太「じゃあ、のんちゃって呼んでいいですか?!」
やっぱり、そうかも
希「構いませんよ。翔太さん」
私の目からは嬉し涙が零れ落ちた。
fine
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作者名:美波希 | 作成日時:2020年9月5日 8時