イヌ科のネコと猫派 Another Story

やきもち Itsuki ページ9

今日は女性との絡みがある。



でもほんとにどんなに綺麗でも





可愛くてもどうでもいい。





本当に魅力ない…





うわ、胸押し付けられてる。






あー、そっかぁそういうの苦手なんだ。





｢ねぇ、彼女いる？｣



樹｢私語は厳禁です。｣





あー、この人馴れ馴れしい





｢今日、二人で飲みにいかない？｣




樹｢俺、貴女のような露出狂嫌いなので。｣





私服自体見た時に気持ち悪い程、露出度が高い





樹｢はぁ…｣





香水臭い。




すると、次に撮影する予定の希と堀夏が入ってきた。



すげー、可愛い。





目を合わせずにいると




やっと終わり、帰れると思った。




｢じゃあ、今日は楽しかった♡｣




そう言って唇にキスをされた。




待て…




口くっさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！





おぇぇ…




希｢堀夏さん！恋人らしく！頑張りましょ。｣



夏喜｢早く終わらせて樹くんを助けよう｣






すると、希はニヤリと笑い





希｢大丈夫ですよ！樹くんなら、あんな風に美女にキスされるのが好きなんですから！｣





お前、からかってるだろ



夏喜｢そうなんですね(笑)｣




おいっ！堀夏が本気で勘違いしてる！






樹｢違うって、お前ぇぇぇっ！｣




あー、まじで気持ち悪くなってきた




あの女はくせぇし…





希｢撮影、すぐ終わらせてそっちに向かうから今はゆっくり休んでいて。｣




そう耳元で言って背中を押した





俺は楽屋で寝始めた。





マジで気持ち悪い人と共演するとこうなるんだ。






目を開けた時に頭を撫でていた希。





希｢あ、起きた？｣





そのまま寝ていたせいで衣装から私服に着替えずに寝てた…




樹｢ごめん。すぐ着替えるわ。｣



希は着替えを見ないように後ろを向いた。





俺も早く着替え、わざとワイシャツのボタンを締めずに希の前に立つと泣いていた





希｢見ないで…｣



樹｢キスされてるの見たから？｣




希はきっと｢自惚れないでよ(笑)｣とかいつも言うだろ。




でも






希｢仕事とかでのキスシーンはっ…いいよ？でもっ…あんな風にキスされているところ見たくなかった…｣




素直になり、抱き着いてきた希



樹｢俺は希以上の性格悪い人、良い人に惚れるつもりないから安心しろ。｣



やっぱり、彼女は可愛いんだよ。

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