年上彼女の佐野さん (ページ14)

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寂しいの慎side ページ14

ツアーに入り、静岡にいるんだけど…

慎｢寂しい…｣

そう呟いてしまった

やっぱり、毎日一緒にいると居ないと寂しい

樹｢どうした？｣

慎｢いや、なんでもないっす。｣

Aに会いたいなんて絶対言えない

慎｢頑張ろ。｣

通知を見てもAからの連絡はない

最後のメッセージは1週間前の[帰りが遅くなる]だけ。

んー…会いたい

ライブが終わり、電話を鳴らした

慎｢…もう…寝てるか。｣

21:00を回っている時計を見て何回かコールを鳴らした

すると

『もしもし？』

聞こえたいつもの綺麗な声

慎｢あー、ごめんね？｣

『なんも気にしないけど…どうしたの？』

ちゃんと言わなきゃ…

慎｢Aが寂しがってないかなって心配してるだけ｣

どうせ、そんな事ないからって言うでしょ？

『そうかもね。』

意外だった

慎｢ねぇ、俺も寂しい。｣

静かな声で

｢知ってる｣と聞こえた

慎｢帰ったら、めいいっぱい愛してもいい？｣

『もちろん。』

黙って、電話を切ると近くに来た壱馬さん

壱馬｢彼女か？｣

慎｢はい｣

壱馬｢写真ある？｣

Aとのツーショットを見せると

壱馬｢この人、玲於さんに似てるな｣

だから

慎｢ですよね。｣

と返した