じゅにあ日記。【4冊目】

・ ページ44

結局酷い頭痛と高熱があるようで



でもインフルの新薬がすごいらしく早ければ明日熱が下がるらしい




でも副作用がすごく危険なので見張り人...というかしっかり見てなきゃいけないらしい




高地に言われた通りレトルトのおかゆを作った




これぐらいできますから




大我「ふぅふぅ...はいあーん」




「あーん」




おでこに熱さまシートはって口を開けてるの可愛い




レトルトだからもちろん"おいしい"って言ってくれた




大我「あれ、薬は？」




「昼に飲んだ薬1回だけでいいんだって」




だいぶ喋れるようになってきたAは薬の説明が書いてある紙を渡した





...うん、確かにすごい





大我「じゃあ他のことは俺やっとくからさ、いい子に寝てて？」




「んーん」




え？




首を横に振って、んーん？





大我「A？」




「大我ここにいてくれないといい子にできない」




さりげなく俺の右手をぎゅっと握って離さない




大我「...ふっ」





ついこぼれてしまった笑み





可愛いってずるい





大我「ん、わかった」









・









安心したAは一瞬で眠りについた




世間知らずの坊ちゃんだけどAの支えになれたのが嬉しい




周りの男に比べればなにもできない俺だけどやる時はできるんだ





Aに支障をきたさないようにスマホの画面を暗くして連絡確認すればメンバーからの連絡がびっしり





慎太郎からは

"ねぇどうー？" "もう家ついたでしょ？" "きょもさーん？"


一番親身になってくれた樹からは

"どんなー？" "あ、返信急がないから" "きょも生きてる？"



北斗からも来てた

"汗かいたままにしとくとだめだから"






あ、そうなんだ






一人一人に返信して気づけば22時





出来ることならまだいてあげたいけど明日も仕事があるし移ると危険だから泣く泣く帰ることに






そっと手を離して出たままの手を布団の中に入れた





大我「また来るから」









〜afterstory〜





樹「ほんっとに大丈夫？」



大我「うん」




樹「強がらなくていいんだよ？」




大我「だから俺はどこも痛くないし熱もないって」




慎太郎「移らなかったんだー」




大我「移る前提で許可したわけ？」




北斗「...Aの様子は？」




大我「それが次の日に具合が良くなってから寝室鍵閉められちゃって...」




樹「ほんとの出禁じゃん」

ぽっぷ選抜 × おでこコツン→←京本大我 × 看病？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す