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A side
「森田さん、今日はお疲れ様でした」
森田「Aちゃん、今日の俺の走り、どうだった？」
「かっこよかったです。キャプテンらしい力強い走り。森田さんのおかげで1度はトップに立つことができました」
森田「でも、もっと東洋との差を離せてたら…」
「もう！！みなさん、自分を責めすぎです！
今回は相手が強かっただけ。みなさん、全力で走ったんですから、攻める必要はないです」
森田「笑笑 そうだね。 まだ明日があるよね」
「はい！ 信じましょう？みんなを。」
森田「うん。」
岩見さんを探すも、なかなか見つからない。
先に竹石さんのところに行こう。
「竹石さん？？」
竹石「ごめん神��。岩見の分、取り返すどころかもっと順位下げちゃった。」
「大丈夫ですよ。山登りの過酷さはみんな知ってます。誰も竹石さんを責める人はいませんよ。」
竹石「4年生には本当にいつも助けてもらってたのに、俺は何も出来なかった」
ただ一点を見つめながらつぶやく竹石さん。
相当辛いんだろうな。
竹石「逆に迷惑かけちゃったな。」
「迷惑じゃないです。」
「迷惑だなんて、誰も思ってません。」
竹石「でも、」
「それに、迷惑かけてなんぼじゃないですか」
「そこから人は成長していくんです。」
すっごい上から目線なことを言ってしまった…
竹石「そうだな笑」
竹石「神��、ありがとな。お前のおかげで少し楽になったよ 」
「いえいえ！またなんでも相談してください！」
あれから岩見さんを探すも、なかなか見当たらない。
「もしかして、、」
外に出てみると案の定。
冬の冷たい風が吹く夜に岩見さんは空を見上げながらボーッとしている。
そっと近づき、ブランケットをかける。
「風邪引きますよ。」
岩見「…………………」
「辛いなら言ってください。今、1番辛いのは岩見さんですよね？？ 私は誰かの支えになりたいです。」
そう言うと私の方を向いてくれた。
岩見「僕のせいだよね。負けたの。」
「そうかもしれないです。あの時、岩見さんがトップを守ってたら、、、」
そう言うと岩見さんは俯く。
「でもっ！岩見さんは本当に頑張ってました。低体温症になったら普通は危険も有り得ることなのに、最後まで走りきりました。チームの為にタスキを繋ぎました。」
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作者名：千桜 | 作成日時：2021年1月5日 17時
