その後 ページ14
A side
練習後、みんなは寮に帰ったけど私はまだグラウンド。
私はもう走れないし、紗也みたいに特別マネージャー業務に優れている訳でもない。
こんな自分に何が出来るのだろう。
そう考えた時に思いついたのが
・グラウンド整備
・選手の精神的支えになる
主にこのふたつ
グラウンドが綺麗だとやる気も出ると思うし
何よりも落ち着くと思う。
仲間には話せないこともあるかもしれない。
些細なことでも何でも。
話してもらいたい
それに、練習後は誰もいないから走れるし？笑
そんなことを考えていた時
ｶﾞﾀﾝ
ドアが閉まる音がした
そこには
「あ、飯田くん」
飯田「神��さん？何してるの？」
「あ、いやグラウンド整備？
これくらいしかできることないから」
「飯田くんは？」
飯田「忘れ物して。シューズ。」
「あぁ…」
………………………………。
気まずい。
飯田「あの、、」
「はい！」
飯田「今日はありがとうございました！」
飯田「結構ガチめに痛くて、、」
「いえいえ！選手を支えるのがマネージャーなんで」
飯田「でも、よくわかったね。足首だって」
「んー、勘って言ったら嘘になるけど、何となく？」
飯田「アイシングも。あれで結構楽になりました」
飯田「ありがとう」
「え、いや、そんなに改まらなくても…」
飯田「うん笑」
飯田「って言うか、昼そんな格好してたっけ？」
げっ。
今から1人で走ろうとしてたもんでいかにも
スポーツ感満載のウェアを着ております。
「っと、、走ろうかと思いまして…」
飯田「え、走れるの？」
「舐めてもらっちゃこまりますぅー」
「これでも高校時代は全国優勝もしてるんで！」
飯田「へぇ、なんで辞めたの？」
「、、、、色々あんの！」
飯田「深くは聞かないでおくよ笑」
飯田「俺も走ろっかなぁ」
「飯田くんはダメ！怪我したばっかなのに走るのは絶対だめ！」
飯田「はーい。」
飯田「神��さんさ、んー、Aさん？」
「Aでいいよ笑」
飯田「Aさ、LINE交換しない？」
飯田「話しやすいことは分かったし、仲良くしたいから」
「うん！飯田くんのおかげで私の目標に近ずける！」
飯田「ん？笑 ってか、貴之でいいよ」
「いや、それは無理かなぁ。慣れないし」
飯田「なんだそれ笑 早く慣れろよ」
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作者名：千桜 | 作成日時：2021年1月5日 17時
