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奈々side



白石先生の家でお世話になることを連絡しようと
病院内の公衆電話から電話をかけた。



プルルルルッ






「お母さん……?奈々だけど、あのね……」

◯◯「奈々!??ちょうどよかった。

今あんたがいる病院に電話しようとしたんだけど、落ち着いて聞いて。





お母さんとお父さんが……………,。」






お母さんに電話をかけたはずが、
お姉ちゃんが電話に出た。


電話越しのお姉ちゃん(由奈)は、黙ってしまった。





「な、なに??早く言ってよ。」





由奈「2人ともあんたの病院に向かう途中に、事故にあって………




亡くなったの。私の病院で。ちょうど私の病院に近かったみたいで、たまたまうちに運ばれて来たの。」







え?

今なんて??

亡くなった…………?







由奈「聞いてる?今は信じられないと思うけど…。

いつ退院?退院したら私の病院に来なさい。


じゃあ、私やらなきゃいけないことあるから。」


ブチッ









呆然とした。


でも不思議と涙は出てこないしすごく落ち着いていた。

お姉ちゃんはいつでも仕事が中心だから、あれだけ冷たいのも納得だ。

だけど、自分も家族なんだと改めて思わされる。


とても冷静で別段悲しくなかった。





公衆電話の受話器を置いた私は、まず白石先生に伝えようと思い歩き出した。

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作者名:meme | 作成日時:2017年11月28日 0時

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