さくらりりっくの日常

さよなら、さくらりりっく ページ10

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『ねぇ、ほんとにこの服装で動画撮るの？』
翔「僕もそれなりに恥ずかしいからお互い様や」


早く動画回すよ、とカメラの録画開始のボタンを押すバシくん。

小さく息を吐いて、瞬間声を出す。


『ぴぴぴーって今日も元気に参りましょう！Aです！』
翔「翔です！」
2人『「よろしくお願いします！！」』


『「………」』


2人顔を見合わせ言葉を発さない。


『………これ、出オチってやつ？』

小声でたずねると

翔「……動画止める？」


【それいけ、さくらりりっく】


『はい！気を取り直して！！！！！見てこの服！』
翔「僕はなんか…キラキラした夜のお仕事してる男の人が着てそうなスーツ的なやつで、Aがいつもなら選ばなそうなお召し物で」
『いや、私服でカラーセーラー服は着んよ！！』


私が着てるのは、水色のカラーセーラー。
なんか、水の魔法とか使えそう笑
手のひらから水ぴゃー的な。なわけないか。


翔「で、僕らはどうしてこのような服を着てるのかって話そろそろしよ？趣味みたいやんこれ」
『バシくんそれは私服です』
翔「違います」


『あのね、この服実はお互いの兄からいただいたものなんですよ』
翔「僕達がとある動画を撮るのでと明確な趣旨をお伝えせずにとりあえずなにか衣装になるものを今日必着で送ってねとお願いしまして」
『あの某NHK系YouTuberのK氏はセーラー服を妹に着させようとしましたこれは事件です』
翔「あってんのそれ笑
それこそ、これ兄ちゃんの私服なんじゃない？」
『タグついてた？』
翔「ついてなかった！」
『やってんなぁ〜』

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『私たちは、踊ってみたの動画からはじまって…たくさんの方に見て頂いて、やれ、相方のコーヒーを黒酢に変えたり、やれ、相方のお気に入りの服を可愛くデコレーションしたりとやりたい放題やってしましたねぇ…』
翔「ほんとやりたい放題」
『ほんとに毎日楽しくて、次何しようかなとか企画の事考えるだけでワクワクして、でも、たまに怖くなる時もあったりしてね』
翔「その、僕らの兄が多分YouTube見てる人からしたら知らん人おらんのじゃないかなと思うほどのYouTuberで、正直に言えば僕はそれがプレッシャーになってたんよね、多分それはAも同じで、チャンネル登録数がありがたい事に増える度に僕らの期待値が上がってるんやなって」

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