好きだと思ったその日から【緑&紫】 (ページ23)

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▼変化ページ23

神山side

田中に告白されたあの日。

なんとか顔を覚えた、くらいの俺は

あいつの告白をなんてことなく流した。

やのに、あいつ自分のことが好きなんやって思うと

意識してまうのはどうしようもない。

今まで、俺はクールで愛想のないキャラが楽やったし

ツンツンすることで嫌な人を遠ざけることもできていた。

人との付き合いなんて、まして女なんて

あんま興味なかったし、欲しくなれば誰かしらつかまるやろうし

そんな気持ちでおったけど。

…そんな俺を虜にさせたんはあいつや。

気づいたら、いつでもあいつに会えへんかなって期待してて

あんま可愛げなくてボーッとしとるけど

"あいつの全部俺のものにしたい"

その想いが強くなる。

それにつれて、

……気になるヤツの存在。

田中はいつでも、口を開けば『濵ちゃん』。

そんなに好きならそっちと付き合えってくらい。

田中はそういうつもりは無いらしいねんけど、

濵田の方は分からへん。

俺のモヤモヤを解決する方法はただ一つ。

…ここは直接対決や。