七話 ページ8
審神者の部屋に近づくにつれ、嫌な匂いが鼻につく
...グールの鼻は凄く利くから困る
バンッ
障子を思い切り開け放つ
審神者「！？ど、どうしてっ...」
部屋の真ん中で驚く審神者を見つめ、驚いている理由を知った
ーーー札だ
多分、簡単に人が入れないよう結界をつくっていたんだろう
審神者「はっ...長谷部は！？長谷部はどうしたのよ！？」
僕は部屋に一歩足を踏み入れる
チリンと鈴が鳴った
審神者「こっ来ないでっっ！！！！はせ...長谷部っ...きゃあ！？」
震える審神者を軽く蹴る
『...長谷部は来ないですよ』
審神者は蹴飛ばされた勢いのまま転がり、横の襖を倒した
審神者「っげほっ...ひっっこ、来ないでえええ！！！！」
後に続いて部屋に入り、その部屋の光景に目を疑った
『み...かづき...です、か？』
三日月宗近と呼ばれているであろう刀は加州の言う通り鎖で柱に縛られていた
その姿は禍々しい気を放ち、服はボロボロであった
僕を見る目は怒りで染まっている
これが...
『...堕ちた刀剣男士...？』
どうやって、何をしたらこんな状態になるの
審神者「三日月！！い、今すぐこいつを殺しなさい！！」
審神者は急いで三日月の鎖を解き、押し入れに向かい、何かを出そうとしている
「み、かづきぃ...」
審神者が引っ張り出したのは小さな男の子だった
元は綺麗な銀髪であっただろう髪は汚くなって綺麗な顔もボロボロな服から見える肌も傷や汚れで痛々しい
髪から除く赤い瞳には涙が溜まっている
審神者「三日月！言うことを聞かないと、この子が、今剣がどうなるか、分かってるでしょう！？」
ぐいっと髪を引っ張られよろける男の子、今剣
三日月の目が男の子を捉え、一瞬悲しそうな顔をし、僕を見た
声に反応しているところからまだ、完全に堕ちきってはいない
まだ...助かる
ううん、助ける
僕は審神者を睨んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 630人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
帰蝶(プロフ) - 続きが気になります!!!次の更新を楽しみに待ってます!!!これからも応援しています!!! (2017年7月5日 1時) (
レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
橙蝶 血暗(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！更新の通知が来るたびにワクワクして読んでます！頑張ってください！ (2017年3月28日 8時) (レス) id: c5dce0cdd3 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きキターーー!!!!ありがとうございますっ！ (2017年2月13日 20時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - すごく嬉しいです。忙しいのにありがとうございます！今から読みますー！ (2017年2月13日 7時) (レス) id: 949c742c81 (このIDを非表示/違反報告)
弥琴(プロフ) - ちーさん» ごめんなさい！更新しました！わ、ありがとうございますっ！(´；ω；｀) (2017年2月12日 23時) (レス) id: ca6c0e4a85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥琴 x他1人 | 作成日時：2016年12月28日 18時
